東京アカデミー札幌校
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こんにちは。札幌校担当高橋です。
管理栄養士「科目別攻略シリーズ」も第10回目(最終回)となりました。今回の科目は「応用力試験」です。
出題数…30問/200問
※第35回平均点(得点率)…21点(70.0%)
※上記、第35回平均点は、弊社実施の「第35回管理栄養士国家試験本試験採点会」参加者3,487名の集計データによるものです。実際の国家試験の平均点ではございません。
<出題のねらい>・・・出題基準(ガイドライン)より抜粋
〇個人又は集団のライフステージ、ライフスタイル、身体状況、栄養状態、食環境の状況を踏まえ、管理栄養士として、多職種連携による栄養ケア・マネジメント等を実践する上で必要とされる知識、思考・
判断力を問う。
〇地域診断に基づき、社会資源を有効活用し、食環境整備等のアプローチも含めて地域の栄養課題の解決を図る上で必要とされる知識、思考・判断力を問う。
~傾向と対策~
第35 回では、全11事例(2連問3事例、3連問8事例)が出題され、前回と同じ事例数でしたが、「臨床栄養学」分野からの出題が前回よりも多くみられました。内容は、例年同様、管理栄養士としてより実践的な見地からの内容、図表を読み取る力を必要とする問題で構成されていました。また出題形式についても、最も適切な肢を一つ選ばせる四肢択一式が大半を占めていました。管理栄養士国家試験では、五肢より四肢の方が易しいということはなく、むしろ四肢の方が惑わせる内容の問題が多い傾向にあります。第35 回では、「個人の栄養ケア・マネジメント」に関する問題が6事例17問出題されました。「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「臨床栄養学」分野の疾患・病態に関する基礎的知識を応用して解く問題のほか、食事記録から最適な栄養食事指導を選ぶ問題や、選択肢が栄養素ではなく食品や献立で構成される問題など、「食べ物と健康」分野の食品学の知識を必要とする問題が複数問含まれていました。また、残りの5事例13問は「集団の栄養ケア・マネジメント」に関する問題で、うち3事例は「公衆栄養学」分野に関連するもので計画立案に関する問題が多く、2事例は「給食経営管理論」分野に関連するもので、例年同様、不測の事態が生じた場合の対応を検討する問題が出題されていました。
本科目では、9科目で学習する基礎知識に加え、実践的な思考、国語的な読解力や臨床検査値の正しい判読、そして即座に資料を解釈する能力が求められます。対策としては、まず基本である9科目の基本事項をマスターすることが先決です。
ADVICE 第34回試験より20問から30問に大幅増問されました。科目のイメージから難度の高い科目として見られがちですが、実際は以外と得点率も高く結果として得点源となっている方も多いようです。早期から学習をする科目ではありませんが、一通りの学習後には過去問題や模擬試験において問題に慣れておくことがオススメです。
本シリーズはこれにて終了いたしますが、次回以降も本試験までの間、国家試験に有益な情報を継続してお送りしたいと思います!
頑張れ国家試験受験生!
順調に進んでいる方は油断せずそのペースで、なかなか進まないという方は学習のペースメーカー、効率的な学習法として東京アカデミーの国家試験対策講座の受講もぜひご検討下さい。
本試験まで179日!