東京アカデミー横浜校
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こんにちは!東京アカデミー大宮校の教員採用試験担当です。
先日、こちらのブログ内で埼玉県・さいたま市の2021年本試験を基にした傾向と対策について書かせていただきました。(まだ、見ていないという人は下記リンクからご確認ください)
2021年夏実施 埼玉県・さいたま市教員採用試験(一次試験)~傾向と対策~
本日は、第2弾としまして、『教職教養試験』の中でも出題数が一番多い『教育原理(時事含む)』に絞って、埼玉県・さいたま市の本試験問題について、もう少し掘り下げて出題傾向を確認してみたいと思います。
まず、教職教養試験における「教育原理」の出題数ですが、2016~2018年までは5問だったのが、2019年に6問、2020年に7問と増え、2021年7月の本試験では10問と大幅に増えました。2022年の試験でさらに増えるかは不透明ですが、埼玉県・さいたま市の教職教養試験を攻略するためには「教育原理」の攻略が欠かせないということが分かります。
次に、出題の中身についてですが、埼玉県では2014年に小中高全校種共通問題化が図られて以降、一度も「学習指導要領」からの出題はありません。
その代わり、2016年12月21日に出された次期学習指導要領に関する答申からの出題が、2018~2021年までの4年連続で続いているのです。
他の自治体が学習指導要領の総則などから出題しているのに対し、埼玉県・さいたま市では、学習指導要領自体からの出題ではなく、その答申から出題するという特徴があるので、傾向に沿った対策が必要ということになります。
【2021年7月 埼玉県・さいたま市の本試験問題から抜粋】
次は、中央教育審議会「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領の改善及び必要な方策等について(答申)」(平成28年12月)の一部です。文章中の( ① )~( ③ )にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを、下の1~4の中から1つ選びなさい。
これからの教育課程や学習指導要領は、学校の( ① )の下、子供たちの多様で質の高い学びを引き出すため、学校教育を通じて子供たちが身に付けるべき( ② )や学ぶべき内容などの全体像を分かりやすく見渡せる「学びの地図」として、教科等や学校段階を超えて教育関係者間が共有したり、子供自身が学びの( ③ )を自覚する手掛かりを見いだしたり、家庭や地域、社会の関係者が幅広く活用したりできるものとなることが求められている。教育課程が、学校と社会や世界との接点となり、さらには、子供たちの成長を通じて現在と未来をつなぐ役割を果たしていくことが期待されているのである。
1 ① 試行錯誤 ② 知識・技能 ③ 意義
2 ① 試行錯誤 ② 資質・能力 ③ 目標
3 ① 創意工夫 ② 知識・技能 ③ 目標
4 ① 創意工夫 ② 資質・能力 ③ 意義
ちなみに、筆記試験では直接的な学習指導要領に関しての出題はありませんが、個人面接において、学習指導要領の内容について問われることがあるため、どちらにしても学習指導要領の勉強は必須ということにはなります。(これまでは学習指導要領からの直接的な出題はなかったものの、2022年夏受験では、出題される可能性もゼロではありませんので対策は講じるべきでしょう)
そして、埼玉県・さいたま市といえば「生徒指導提要」からの出題が多いということも特徴です。
2016年以降の6年間でみると、2019年以外の毎年出題されています。
しかし、現在「生徒指導提要の改定」についての審議がなされているため、この動向はしっかりとチェックしておくべきでしょう。(生徒指導提要の改定についても過去のブログで紹介していますので、下記リンク先で確認してみてください)
ところで、2022年夏の試験では、改定が審議されている生徒指導提要からの出題はあるのでしょうか。
前述の通り、生徒指導提要は埼玉県・さいたま市では、ほぼ毎年出題されるほどの重要資料です。今回の改定においては「生徒指導の定義については変わらない」ことが分かっていますので、2022年夏の試験でも出題されるとみて良いでしょう。
このように、埼玉県・さいたま市の教職教養試験における教育原理については、明確に出題傾向というものがあります。本日紹介した傾向以外にも、第三期教育振興基本計画や特別支援教育に関する出題など、過去問題を分析することで、2022年夏の本試験で何が出題されるのかを予測することが可能となるのです。
ちなみに、第三期教育振興基本計画は、2018年6月に閣議決定を受け、その翌年2019年夏の本試験から3年連続で出題されております。しかし、第三期教育振興基本計画の対象期間は2018~2022年の5年となっておりますので、来年が最終年度ということになります。果たして効力が切れかかっているものを出題するのか、気になるところですが、第二期の最終年度(2017年)の埼玉県・さいたま市の出題状況を踏まえると、2022年夏の試験でも、引き続き第三期教育振興基本計画の出題があると予想します。
このブログをご覧になられている方で、「もっと埼玉県・さいたま市の出題傾向が知りたい!」という方、「出題傾向に沿った対策の立て方や学習法が知りたい!」という方は、9/12(日)に行われる「埼玉県・さいたま市傾向分析会」にご参加いただくことをおススメします。(対面式・ZOOM配信式のどちらでもご参加が可能です。詳細は下記リンク先でご確認ください)
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