東京アカデミー大宮校
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こんにちは。
教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー立川校の教員採用試験担当です。
今年の東京都の二次試験も終了し、来年受験予定の方も少しずつ学習を始めたり、対策の方法を考えたりしている時期かと思います。
2022年夏受験に向け、本日は東京都教養試験の出題内容についてご案内致します。
今回は、東京都の校種別選択問題・中学校に関する問題を取り上げたいと思います。
校種別選択問題は、2019年より各校種2問ずつ設定されています。
中学校は、近年2問中1問は必ず学習指導要領に関する問題が出されています。
今年出題された学習指導要領総則の「生徒の発達の支援」についてはこれまで一度も問われたことがなく、初めての出題となりました。
実際の問題がこちらです。
中学校学習指導要領総則の「生徒の発達の支援」の「特別な配慮を必要とする生徒への指導」に関する次の記述ア~エのうち、正しいものを選んだ組合せとして適切なものは、下の1 ~ 5 のうちのどれか。
ア 特別支援学級において実施する特別の教育課程については、生徒の障害の程度や学級の実態等を考慮の上、各教科の目標や内容を下学年の教科の目標や内容に替えることで、実態に応じた教育課程を編成すること。ただし、各教科を、知的障害者である生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科に替えることはできない。
イ 日本語の習得に困難のある生徒については、個々の生徒の実態に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。特に、通級による日本語指導については、教師間の連携に努め、指導についての計画を個別に作成することなどにより、効果的な指導に努めるものとする。
ウ 相当の期間中学校を欠席し引き続き欠席すると認められる生徒を対象として、文部科学大臣が認める特別の教育課程を編成する場合には、生徒の実態に配慮した教育課程を編成するとともに、個別学習やグループ別学習など指導方法や指導体制の工夫改善に努めるものとする。
エ 夜間その他の特別の時間に授業を行う課程において学齢を経過した者を対象として特別の教育課程を編成する場合には、学齢を経過した者の年齢、経験又は勤労状況その他の実情を踏まえることなく、中学校教育の目的及び目標並びに各教科等の目標に照らして、中学校教育を通じて育成を目指す資質・能力を身に付けることができるようにするものとする。
1 ア・イ
2 ア・ウ
3 イ・ウ
4 イ・エ
5 ウ・エ
正答 3
学習指導要領本文の「特別な配慮を必要とする生徒への指導」に関する内容は下記の4項目に分かれています。
(1)障害のある生徒などへの指導
(2)海外から帰国した生徒などの学校生活への適応や,日本語の習得に困難のある生徒に対する日本語指導
(3)不登校生徒への配慮
(4)学齢を経過した者への配慮
問題を読んで気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、今回の問題の各記述は上記の4項目ごとの内容となっています。
どの項目も重要ではありますが、今回は(3)の項目に関する「不登校生徒への配慮」について詳しく見ていきたいと思います。
詳細は次回のブログにてご案内いたしますので、ぜひご確認ください!
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