東京アカデミー立川教室
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こんにちは。
教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー立川校の教員採用試験担当です。
本日は、前回のブログの続きとなります。
中学校学習指導要領総則の「特別な配慮を必要とする生徒への指導(3)不登校生徒への配慮」に関連する内容をご案内致します。
不登校の支援について必ず押さえておきたい事項の1つが「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」です。
この調査結果は、調査年のいじめ、不登校等の発生件数だけでなく、前年比やこれまでの結果の推移も記載されていますので、教員を目指す方は必ず見ておいてほしい資料です。
なお、この調査結果における中学校の不登校生徒数を見ますと、平成25年度から7年連続で増加し、過去最多となってしまっています。
この状況の改善していくため、生徒をどのように支援していくかが試験では問われます。
支援の方向、方法については、学習指導要領解説、「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」など様々な資料があります。
ぜひ今から資料等を読んでおくとともに、自分はどのように支援をしていくか考えを深めてみてください。
なお、考えを深める際には、なぜ不登校生徒を無くしていく必要があるのかといった点から考えておきましょう。
様々な考えがあるかと思いますが、1つは「主体的・対話的で深い学び」や「協同的な学び」を通して育まれる力があるからではないでしょうか。
上記は、現在の学習指導要領や「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」の中でも今後の学校教育において重要な学びとされています。
児童・生徒同士の関わり合いや実際に行うことで理解する実習・実験、地域社会での体験活動などを通すことで、様々な人の異なる考え方を知り、より良い学びを生み出すことや、社会への関心を高めることにもつながります。
このような学習効果があるため「様々な場面でリアルな体験を通じて学ぶこと」が求められており、オンラインでの学習、交流だけでなく、実際に学校に来て学ぶことが重要になるのではないでしょうか。
例年、東京都ではこの調査結果を含む「生徒指導」に関しては頻出となりますが、今年の試験では出題はありませんでした。
以前のブログでもご案内をさせていただいておりますが、生徒指導に関する重要事項の「生徒指導提要」が今年度末までに改訂されます。
東京都は、すぐに改訂や変更がある資料、事項に関しては例年出題をしない傾向がありますので、今年の試験では「生徒指導」に関しての問題を出さなかったのではないでしょうか。
そのため、来年以降に「生徒指導提要」や「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」が出題される可能性が高いと考えられます。
なお、生徒指導提要は、すでに構成案が発表されています。
現行は1~8章で構成されていますが、改訂案は1~10章となっており、現行のものよりも記載される内容が多くなるのではないでしょうか。
不登校に関しても、現行では第6章の第12節に記載されていますが、改訂の構成案では第5章全体が不登校となっています。
章の中の1節で扱っていたものが1章分に拡大されていますので、それだけ現在の教育において重要視されていると考えられます。
人物試験でも生徒指導については必ず問われる内容となりますので、ぜひ確認をしておきましょう!
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