東京アカデミー大阪校
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9月3日にデジタル庁より「GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果」が公表されました。
これは7/1~31に実施された「GIGAスクール構想に関する教育関係者の皆様へのアンケート」及び児童生徒への「タブレットについてのアンケート」の結果を分析したものですが、「現場の声を踏まえた政策改善の新たな試みとして、主な課題と施策の方向性、主な意見への回答、学校現場での工夫事例などが、関係省庁(デジタル庁・総務省・文部科学省・経済産業省)により取りまとめられています。
「教育のデジタル化の目的は、デジタルを手段として、加速度的に変化する社会の創り手となる子供達の可能性を解き放ち、多様な子供達1人1人のニーズに合った教育を提供すること。また、現下の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の局面において、ICTを活用した遠隔・オンライン教育は、『非常時にあっても子供達の学びを止めない』ために極めて重要」としています。
今回のアンケートを受け、こども(児童生徒)・大人(教職員、保護者等)からの主な意見とそれに対する施策の方向性について提示されていますが、
<こどもからの意見>では、タブレットを使用する上で困っていることについては、学校のネットワークの遅さや操作の困難さ、使用方法関連が多くなっており、小学生から中高生となるにつれて具体的な指摘になるとともに、通信環境関係が多くなる傾向になっています。
<大人からの意見>では、教職員が学習者(児童生徒)について感じる課題については、ネットワーク環境や指導方法に関する課題、教職員について感じる課題については、教職員の約6割からリテラシーの高い特定の教職員に業務負担が偏る、約5割から担当教科でのICTの効果的な活用方法が分からない、約4割から教職員向けのICT環境が整備されていないことへの懸念が示されています。保護者が学習者について感じる課題については、学習以外の目的でのタブレット利用に対する懸念、学校その他関係機関について感じる課題については、学校全体の教育方針や連絡手段がデジタル化されておらず電話や紙ベースである課題が多く挙げられています。
<国の施策の方向性>については、主な今後の施策として、「意義・事例の発信、関係者との連携」、「利活用の更なる推進」、「学校・家庭のICT活用環境整備」、「コンテンツ・システムの充実などデジタル化の推進」の点から提示されています。
<具体的な意見内容>としては、こどもからの意見で「自宅でのオンラインで授業ができるように、国がオンライン授業を録画して配信したらいいと思う。政府がオンライン授業のプロの人に配信用の授業をやってもらって、先生達は通信の管理だけするようにすれば、各学校で学力の差が出にくいし、早急にオンラインが普及すると思います」というものもありました。
また学校現場での工夫事例も紹介されていますので、受験生の方だけでなく、教員や講師の方も参考になるのではないでしょうか。
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