東京アカデミー大宮校
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こんにちは!東京アカデミー津田沼校・教員採用試験対策担当の松尾です。
2022年4月採用の方向けの二次試験が8月23日(月)を以って、すべて終了となりました。ご受験の皆様は大変お疲れ様でございました。
最終合格発表までは気が気ではないですし、落ち着かない日々が続きますが、良い結果が届くことを待ちましょう!
さて、本日は2022年夏にご受験予定の皆様へ、千葉県・千葉市教員採用試験1次試験の特徴と2022年に向けた出題が予想されるテーマについてご紹介したいと思います。
他の自治体と異なりまして、特徴的なのが「教育時事」に関するテーマかと思います。
“教育時事”の範囲は、学習をされますと、お分かりになるかと思いますが、文部科学省の施策(通知・報告など)や中央教育審議会の答申からおおむね出題されてきます。
では、ここで過去3年間の出題内容から最新の教育時事(出題時から遡って、約1年間に発出されたものを対象として)がどう出題されたかを見てみましょう。
問6「いじめ防止対策の推進に関する調査結果に基づく勧告を踏まえた対応について(通知)」
問25「発達や学びをつなぐスタートカリキュラム スタートカリキュラム導入・実践の手引き」
問26「平成29年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査について」
午前
問15「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」
問16「外国人児童生徒の受入れの手引 改訂版」
問18「教育の情報化に関する手引」
午後
問13「OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」
問14「学校・教育委員会等向け虐待対応の手引き」
問15「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」
問17「令和元年度 全国体力・運動能力,運動習慣等調査結果の概要について」
問18「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」
問15「外国人児童生徒等の教育の充実に関する有識者会議 報告書(概要)」
問16「新型コロナウイルス感染症対策に伴う児童生徒の『学びの保障』総合対策パッケージ【詳細版】」
問18「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」
以上簡単ではありますが、羅列してみました。ご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、各年の「教育時事」においては出題時から遡って1年間だけを対象としてもこれだけの問題が最新の教育時事として出題されているのです。
さてここからは、2022年夏に千葉県・千葉市の教養試験で問われそうなテーマについてご紹介したいと思います。
【1】「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)関連
2021年の試験では、1都3県以外の自治体では出題されていたとのことです。一方1都3県ではほとんど出題がなかったとのことでした。しかし2022年7月の時点では、ほぼ1年半が経ちます。答申の中身をしっかりと読んでないと解答することが難しい問題が出てきてもおかしくありません。
「令和の日本型学校教育」という言葉が出てくれば、このキーワードをまずは押さえておくとよいでしょう。
「可能性を引き出す」「予測困難」「個別最適」「協働的」
とくに個別最適な学習、協働的な学習はコロナ禍、アフターコロナでも特に重視される学習スタイルです。答申自体を読んでいない方は、概要版から読んでみましょう。
また、この「令和の日本型学校教育」に関連して、教員の育成などを柱とした「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」といったこれから教員を志望する方にとっては欠かせない答申も今後出るかと存じます。答申が出た際には上記答申と同様に目にしておくと良いかと思います。
【2】GIGAスクール構想やICT教育に関する内容
GIGAスクール構想についても主に大きなうねりとなって政策が進んだのはコロナの影響もありますので、出題には間に合わなかった可能性があります。しかしこれも2022年夏時点ではお構いなしに出題されるものと思います。
GIGAスクール構想自体の内容にとどまらず、1人1台端末の取り扱い方、ルールの確立、実際の指導の場面で起こり得る問題点などは筆記試験対策のみならず、二次試験の個別面接対策にも役立ちます。
【3】生徒指導提要改定の動き
教育原理の中で、「生徒指導」という単元で必ず扱う『生徒指導提要』ですが、現行版が作成されてもう10年以上が経過しています。今回の改定では、できるだけ最新の教育課題や事情(これまでご紹介したGIGAスクール構想やICT教育を含めまして)に沿う形に対応していく方向です。
そこで文部科学省において現在、生徒指導提要改定の為の協力者会議が動いています。2022年の採用試験では直接は出ないと考えられますが、改定の動向は二次試験などにも生かせる事項も入ってきます。
【4】現代教育事情に即した人材
去る8月23日に文部科学省より通知が出されましたが、「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行について」にて現代の教育事情や課題に対応するための教育人材を定めることになりました。新たな人材としては、医療的ケア看護職員、情報通信技術支援員、特別支援教育支援員、教員業務支援員のこの4つがあります。詳しくは文部科学省HPの通知本文を見てみて下さい。
以上が簡単ではございますが、2022年夏受験に向けての千葉県・千葉市筆記試験についてのご紹介となります。
受験生の皆様には、教育原理で学習される内容=『不易』な内容は当然ですが、これらご紹介した新たな時事的内容=『流行』を追っていただき、学習に生かしていただければと思います。