東京アカデミー静岡校
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みなさん、こんにちは。東京アカデミー静岡校の伊藤です。
プレイバック第110回看護師国家試験のお時間です。今週は「正答率70%の問題」をご紹介します。前々回が正答率90%、前回が80%でしたので「そうだと思ったよ」という声が聞こえてきそうです。このレベルの問題までは正解して欲しい!そんな思いが詰まっています。それでは、確認してみましょう。
午後問題 No.82
副交感神経を含む脳神経はどれか。2 つ選べ。
1 .動眼神経
2 .三叉神経
3 .内耳神経
4 .迷走神経
5 .舌下神経
この問題は一般問題で、正答率が70.6%でした。残念ながら今回も70%ピッタリの問題がありませんでしたので、最も近い問題でお許しください。さて、人体の構造と機能の問題ですね。脳神経の問題は頻出です。受験生の多くがしっかりと学習した範囲ではないでしょうか。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、この2つがしっかりと整理されていないと自信をもって回答できない問題です。表にまとめてみると良いかもしれません。
さて、この問題の正解は「1と4」です。お手元の教科書や参考書をみれば解決してしまう解説が必要のない問題なので、今回は出題形式に注目してみたいと思います。この問題は選択肢5つの中から正解を2つ選ぶ「五肢択二式」の問題です。看護師国家試験では、「四肢択一式」「五肢択一式」「五肢択二式」「非選択式(計算問題)」の4パターンが採用されています。選択肢が増えれば取捨選択が困難となり、正答率が下がる傾向になります。第110回看護師国家試験では前回(第109回)よりも五肢択一式の問題が17問から23問に増加しました(五肢択二式は変わらず20問)。また様々なパターンがあることから、回答方法のミスも発生します。問題文をしっかり読み、選択肢を1つ選ぶのか、2つ選ぶのか、落ち着いて判断しましょう。
さらに、正答率70%にも注目したいと思います。「でた問70%-高正答率過去問題集-」については、このブログでも何度もご紹介していますが、正答率70%以上の問題が国試合格の鍵を握っていることをご存じでしょうか?正答率70%以上の問題が全て正解できれば、看護師国家試験の合格基準点(ボーダーライン)を突破することができるのです。知っていましたか?
第110回 | 第109回 | 第108回 | |
合格基準点(一般+状況) | 159点 | 155点 | 155点 |
正答率70%以上の問題を全て正解した場合の得点(一般+状況) | 160点 | 157点 | 159点 |
ご覧の通りです。極論ですが、正答率の70%を切るような問題は1問も解けなくても看護師国家試験は合格できるのです。だからこそ、受験生の大半が解けた過去問題を繰り返し解くことが、国試対策ではとても有効なんです。
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