東京アカデミー東京校
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こんにちは。東京アカデミー東京校の公務員担当です。
皆さんは、「法務省専門職員」をご存じでしょうか?
聞きなれない方もおられるかと思います。
今回は、「法務省専門職員」をご紹介させていただきます。
皆さんの志望先の視野が広がると嬉しい限りです。
受験区分には下記3つがあります。
①矯正心理専門職区分
②法務教官区分
③保護観察官区分
①矯正心理専門職
~少年鑑別所に勤務した場合~
少年課別所に収容された少年に面接や心理検査を行い、知能や性格の特徴、非行の要因などを把握し、処遇を定めます。
~刑事施設・少年院に勤務した場合~
刑事施設では、受刑者の更生を図るため面接や心理検査を行い、犯罪に至った原因を把握し、処遇を定めます。また、改善指導プログラムやカウンセリングも実施します。少年院では、個々の少年の矯正教育の計画立案・実施、効果の検証等に携わります。
②法務教官区分
~少年鑑別所に勤務した場合~
少年の心情に寄り添いつつ、面接や行動観察行い、法務技官(心理)と協力して少年の抱える問題の把握と改善の道を探り、家庭裁判所の審判や少年院・保護観察所等における指導のための資料を作成・提供します。また、本人の希望を踏まえた上で、学習支援、一般教養・情操教育など、少年の健全な育成・立ち直りを目指します。
~少年院に勤務した場合~
生活指導で健全な価値観、教科指導で基礎学力、職業指導で社会人として必要な知識・技能を身に付けさせるなど、矯正教育を行うとともに、関係機関と連携して出院後の生活環境を整え、修学・就労などスムーズな社会復帰に繋げます。
<少年鑑別所と少年院について>
「少年鑑別所」
主に家庭裁判所の観護措置決定によって送致された少年を収容し、非行の原因の解明や処遇方針の策定のための調査・検査を行う施設です。
「少年院」
家庭裁判所から保護処分として送致された少年を収容し、更生のための専門的な教育を行う施設です。
③保護観察官区分
保護観察官は、地方更生保護委員会や保護観察所において、心理学、教育学、福祉、社会学など更生保護に関する専門的知識に基づいて、犯罪を行った人や非行のある少年が更生して社会的に自立できるよう、地域の協力も得ながら、再犯・再非行防止と社会復帰のための指導・援助を行います。
~地方更生保護委員会に勤務した場合~
刑事施設からの仮釈放や少年院からの仮退院に関する審理に必要な調査を行うほか、仮釈放の取消や仮退院中の者の退院、保護観察付執行猶予者の保護観察の仮解除等に関する事務に従事します。
~保護観察所に勤務した場合~
家庭裁判所で保護観察処分を受けた少年や仮釈放者等を対象とする保護観察を実施するほか、矯正施設被収容者の出所後の住居や就業先等の生活環境の調整、犯罪予防活動等の業務に従事します。
公務員イコール事務職や警察官、消防官のイメージが強いですが、
この法務省専門職員のように、専門的知識をもって更生を図るために従事するお仕事もあります。
過去に「矯正心理専門職」に向いているのか?「保護観察官」に向いているのか?
とご相談を受けたことがあります。
一概には言えませんが、弊社の合格された方の性格面を考慮したうえでのアドバイスとなりますが「矯正心理専門職」は、実際に起きた事柄について理由・原因を深く掘り下げて追究・分析する探究心がある方が向いているお仕事です。
これに対して「保護観察官」は、再び罪を犯すことがないよう生活状況を見守り、生活環境、心身の状態、人間関係などの様々な視点で、時にはボランティア団体や地域の方とも連携をとり寄り添っていくお仕事です。状況に応じてご自宅に訪問することもあると伺っております。そのため、一人の人に、心理面を含めじっくり寄り添える方が、特に向いていると思われます。ご参考になさってください。
次回は、地方公務員(東京都)についてご紹介します。
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