東京アカデミー福岡校
ブログ
<令和5年度福岡県・福岡市教員採用候補者選考試験に向けて>
みなさん、こんにちは 🙂
東京アカデミー福岡校の教員科担当です。
本ブログでは、定期的に福岡県、福岡市受験に関する情報や試験対策をご紹介しています。
今日は、生徒指導3回目です。
今日のテーマは、いじめに関する内容です。
いじめに関する問題は、福岡県・福岡市の試験において毎年出題されています。そして面接試験でも様々な質問が行われます。その認識の確認はもちろん、児童生徒への対応も含まれます。それだけ重要であることが分かります。学校現場が直面している課題は、教育現場の経験がない方も理解しておく必要があります。
さて、「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)にある「今日の学校教育が直面している課題(子供たちの多様化)」では・・(以下一部抜粋)
・・・様々な生徒指導上の課題も生じている。令和元 201 9 年度の 小・中・高等学校におけるいじめの認知件数 や 重大事態の発生件数 ,暴力行為 の 発生件数,不登校児童生徒数 は いずれも 増加傾向にあり, 過去最多となって いる。加えて,令和元 201 9 年の小・中・高等学校における児童生徒の自殺者数 も 減少するに至っ ていない。いじめの認知件数の増加は,いじめを初期段階のものも含めて積極的に認知し,その解消に向けた取組のスタートラインに立っているとも評価できるが,いじめの重大事態の発生件数の増加は,憂慮すべき状況であ る。また, 児 童生徒の自殺も後を絶たず,極めて 憂慮すべき状況である。さらに 児童相談所における児童虐待相談対応件数 についても 増加傾向にある 。このような中で,学校は,全ての子供たちが安心して楽しく通える魅力ある環境であることや,これまで以上に福祉的な役割や子供たち の居場所としての機能を担うことが求めら れ ている。家庭の 社会 経済的な背景や,障害の状 態 や 特性及び心身の発達の段階,学習や生活の基盤となる日本語の能力,一人一人のキャリア形成など,子供の発達や学習を取り巻く個別の教育的ニーズを把握し,様々な課題を乗り越え,一人一人の可能性を伸ばしていくことが 課題となっている。・・・・とあります。
環境の変化に伴い、学校や教員が担う部分も変化していきます。今後この分野は、2次試験対策に関連してきますので、再度ブログで触れていきますね。
それでは、今年の福岡県・福岡市(教職教養試験)で出題された問題を最後にご紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
問16
次の文は, 「いじめの防止等のための基本的な方針」(最終改訂 平成29年3月14日文部科学大臣決定)「第1 いじめの防止のための対策の基本的な方向に関する事項」「7 いじめの防止等に関する基本的考え方」「(1) いじめの防止」を抜粋したものである。文中の下線部ア~オについて, 正しいものを○, 誤っているものを×としたとき, 正しい組合せを選びなさい。
いじめは, どの子供にも, どの学校でも 起こりうることを踏まえ, より根本的ないじめの問題克服のためには, 全ての児童生徒を対象としたいじめの未然防止の観点が重要であり, 全ての児童生徒 を, いじめに向かわせることなく, (ア)心の通う対人 関係を構築 できる社会性のある大人へと育み, いじめを生まない土壌をつくるために, 関係者が一体となった継続的な取組が必要 である。
このため, 学校の教育活動全体を通じ, 全ての児童生徒 に「いじめは決して許されない」ことの理解を促し, 児童生徒 の豊かな(イ)情操や道徳心 自分の存在と他人の存在を等しく認め,お互いの人格を尊重し合える態度など, (ア)心の通う人間関係を構築する(ウ)能力の素地を養うことが必要である。また, いじめの背景にあるストレス等の要因に着目し, その改善を図り, ストレスに適切に対処できる力を育む観点が必要 である 。加えて, 全ての児童生徒 が安心でき自己有用感や(エ)充実感を感じられる学校生活づくりも未然防止の観点から重要である。
また, これらに加え, あわせて, いじめの問題への取組の重要性について(オ)国民全体に認識を広め, 地域, 家庭 と一体となって取組を推進するための普及啓発が必要 である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※選択肢は省略
それでは、2022年実施の採用試験を受験予定の皆様、がんばってくださいね!
個別相談・説明会も随時行っています。(日時予約はWEBから)
教員科 担当 石島・伊藤