東京アカデミー大阪校
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こんにちは。東京アカデミー大阪校の教員採用試験担当の各務(かがみ)です。
今日は、「人物対策では『教育時事』を踏まえることが重要」ってどういうこと?
という疑問にお答えします。
教員採用試験における人物試験は、面接、模擬授業、場面指導、論作文などを指します。
これらの試験は、筆記試験とは違い、与えられた課題への解答を評価されるのではなく、
受験者からの能動的なアピールが必要になります。
その際、面接や提出書類(エントリーシート等)や模擬授業、場面指導では、≪【令和の日本型学校教育】を踏まえて考えてください≫≪【ICT活用】も踏まえて答えてください≫≪【個別最適な学び】の視点も含めてお答えください≫(全て時事的な内容です)等と、わざわざ言ってくれない場合も多くあります。
そのため、教育時事が必要になっていることに気づきにくいです。
ですが、面接官がわざわざ言わなくても、教育に関する新しい情報は踏まえて回答することは当たり前のことです。
社会状況の変化の中,新型コロナウイルス感染症に関する偏見や差別,インターネットによる人権侵害などの問題が顕在化し,新たな人権課題となっています。このような人権課題の解決に向けて,学校においても,人権教育をさらに充実させていくことが必要です。
子どもたちが人権感覚を身に付けて,自分や他社の人権を尊重できる行動ができるようになるために,あなたは学級担任としてどのように取り組みますか。「授業づくり」と「集団づくり」の二点について,それぞれの取り組む理由にも触れながら500字程度(450字以上550字以下)で具体的に述べなさい。
上記は、大阪府小学校の2021年夏試験の論作文課題です。
ここでは、この課題について論作文を書く上での背景として≪新型コロナウイルス感染症に関する偏見や差別,インターネットによる人権侵害などの問題が顕在化し,新たな人権課題となって≫いることを書いてくれています。
そのことを踏まえて、受験生の学級担任としての取り組みについて、具体的に聞いています。
面接等では、上記のように背景を説明してくれるとは限りません。
単に、「あなたは、子どもたちが人権感覚を身に付けることができるように、どのようなことに取り組みますか?」等と聞かれることの方が多いでしょう。
その時に、表面的な回答にならないよう、上記の大阪府の問題文にあるようなことは教育時事は知り、理解しておく必要があります。
東京アカデミー大阪校での人物対策は、1月からスタートします。
1月~3月は、上記のような教育時事も含む、人物対策に必須の内容を学んでいきます。
オプションの「少人数制 教師力養成ゼミ」では、それらを踏まえた教育実践について、プランを作成したり、協議していきます。
4月からは実際に面接や模擬授業、場面指導の実践練習をします。
人物対策の講座の詳細は、こちらからご確認ください。
それでは、また。