東京アカデミー大阪校
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みなさん、こんにちは。大阪校の公務員担当です。
前回のブログでは、国家一般職についてお話ししましたが、今回は国家専門職についてお話します。
国家公務員の中でも専門職は、特定の行政分野に係る専門的な知識を必要とする業務に従事します。
国家総合職・一般職は合格してから配属の省庁を決定するのに対し、専門職は試験を受ける時点で配属の省庁が決まっていて、スペシャリストとしての活躍が期待されます。
では、国家専門職はどんな種類があるかご紹介します。
国税専門官
国税局や税務署において、適正な課税を維持し、また租税収入を確保するため、税務のスペシャリストとして法律・経済・会計などの専門的知識を駆使し以下の業務を行います。
・国税調査官…納税における審査・検査・指導などを行います。
・国税徴収官…滞納税金の督促・滞納処分・納税指導などを行います。
・国税査察官…脱税容疑者への強制調査や告発などの職務に従事します。
また、国税専門官として一定の条件で23年以上勤務すると、税理士の資格が取得できます。
財務専門官
財務局において、財政・金融などのプロフェッショナルとして、国有財産の有効活用、財政投融資資金の供給などの財政に関する業務や、地域金融機関の検査・監督、証券取引等の監視などの金融に関する業務を行います。
このほか、地域経済情勢の調査・分析、財務省・金融庁の施策の広報の業務にも従事します。
労働基準監督官
厚生労働省本省または全国各地の労働局、労働基準監督署に勤務します。
労働基準法・労働安全衛生法などに基づいて、工場、事業場などに立ち入り、帳簿・書類の点検、関係者の尋問、機械・器具の構造規格、性能及び安全装置の検査、作業環境の測定などを行い、これらについて違反があった場合は、機械・器具の使用停止などの緊急措置を命じたり、刑事訴訟法に規定する特別司法警察職員としての職務を行います。
航空管制官
飛行場に離着陸する飛行機や、航空路を飛行する航空機に対し、航空の安全と秩序ある流れを確保する仕事を行います。
・飛行場管制業務…空港にある管制塔から目視で航空機を捉え、離着陸の許可、飛行場面の走行経路の指示などを出します。
・ターミナル・レーダー管制業務…レーダーで航空機を捉え、空港から離陸した航空機を方向別に誘導し、他の航空機と安全な間隔を保ちながら上昇させます。
・航空路管制業務…レーダーで航空機を捉え、空港と空港の間を飛行する航空機に対して指示や許可を与えます。
法務省専門職員(人間科学)
試験区分は,矯正心理専門職区分,法務教官区分,保護観察官区分の3区分あります。
・矯正心理専門職…少年院・少年鑑別所や刑事施設で非行や犯罪の原因を分析し,対象者の立ち直りに向けた処遇指針の提示や,刑務所の改善指導プログラムの実施に携わっています。
・法務教官…少年院・少年鑑別所等に勤務し、少年たちの個性や能力を伸ばし,健全な社会人として社会復帰させるために,きめ細かい指導・教育を行っています。
・保護観察官…犯罪をした人や非行のある少年が社会の中で自立できるよう,彼らを取り巻く地域の力を活かしながら,その再犯・再非行の防止と社会復帰のための指導や援助を行います。
皇宮護衛官
皇宮警察学校卒業後、皇居・御所の護衛署に配属され警備や護衛に従事します。
また、各国の元首や大使・公使の皇居参内時には、騎馬やサイドカーで護衛にあたります。
万が一火災が発生した場合、警察で唯一消防活動を行うことができます。
食品衛生監視員
全国の主要な海・空港の検疫所において、輸入食品の安全監視及び指導(輸入食品監視業務)、輸入食品等に係る微生物検査と理化学検査(検査業務)、検疫感染症の国内への侵入防止(検疫衛生業務)の業務に従事します。
海上保安官(大卒程度)
海の治安を守り、人命救助をはじめとするさまざまな海の事件・事故などの対応をしています。
令和2年度から海上保安庁の「幹部」となる職員を養成するため、大学卒業者を対象とした「海上保安官採用試験」が新設されました。
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