東京アカデミー東京校
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皆さんこんにちは!公務員試験対策の予備校=東京アカデミー東京校の公務員科担当です。
毎週木曜日は、公務員試験(大卒程度)に関する有益な情報をお届けしています。
今回は、「東京都」についてご紹介いたします。
一般的に東京都を含めた都道府県の仕事内容としては、国や都道府県内自治体、企業との連携が挙げられます。中でも東京都は日本の中核を担う重要な地方自治体であり、職員数も17.5万人と自治体最大規模です。また独自の取組が他の自治体に比べ多いことも特徴です。
例えばICT(情報技術)職は、2020年度に東京都が先駆的に採用を開始しました。
【ICT職】
採用試験ではⅠ類B 新方式、キャリア活用での募集となっております。
ICT職として合格すると主にデジタルサービス局への配属となります。
デジタルサービス局は今年4月に新設された部署であり、都政のQOS(Quality Of Service:ネットワーク上で提供するサービス品質)の向上を目的とした組織です。
東京都のみならず全国的に課題とされている行政手続のデジタル化や都庁内の業務改革に先駆的な取組が期待されます。
また東京都庁では行政職でも他自治体に比べスケールの大きい仕事に携わることができます。
【行政職】
例えば政策企画局において将来の東京を創り上げていく組織です。
東京は1,400万人ほどの人口を有する自治体であり、予算も国家並みであることから、一つの政策が与える影響力も大きくなります。
また東京は日本の首都ということもあり、都市外交の推進や外国企業誘致の促進など、世界を見据えた取り組みが多いことも挙げられます。国際的な業務の中では当然海外との連携が求められ、国内だけでなく海外からの視点も必要になります。特に現在のコロナ禍での対策や、アフターコロナを見据えた政策が求められる中、「そのような仕事に携わってみたい!」と考える方は東京都を志望先の一つとして考えてみても良いのではないでしょうか。
公務員志望者の方で都道府県をはじめとした地方公務員の受験先を「地元」や、「縁のある場所」などで選ぶ方が多いのではないでしょうか。
もちろんそのような選択基準は間違いではありませんが、その理由だけでは公務員試験は合格できません。
地方公務員試験では、他の自治体との差別化を図ることが重要です。
1.東京都の試験問題は公表されている!
一般的に地方公務員の問題は非公表とされているため、なかなか情報を仕入れにくいですが、
東京都では試験実施後も閲覧をすることが可能です。
ホームページでは過去3年分の閲覧できますので、試験傾向についてしっかり把握しておきましょう。
2.試験区分が多様!
東京都では大卒区分の中にも3種類試験区分があります。
・Ⅰ類A
主に院卒程度受験者を対象とした試験です。Ⅰ類Bとの併願が可能ですが、筆記試験の難易度は上がります。
筆記(1次)試験では教養試験・専門試験・論文試験が課せられる。
面接(2次)試験は個別面接で実施され、最終合格者が決まります。
・Ⅰ類B(一般方式)
主に大卒程度受験者を対象とした試験です。
筆記(1次)試験では教養試験・専門試験・論文試験が課せられる。
面接(2次)試験は個別面接で実施され、最終合格者が決まります。
・Ⅰ類B(新方式)
主に大卒程度受験者を対象とした試験ですが、一般方式に比べ人物重視の傾向があります。
筆記(1次)試験は教養試験とプレゼンテーション・シート作成が行われます。
※プレゼンテーション・シート作成では都政課題に関するものがテーマとなります。
面接(2次・3次)試験では、2次では個別面接、3次ではグループワーク及び個別面接で実施されます。
3.Ⅰ類A・B (一般方式)では専門試験が記述式で出題される!
地方公務員(行政職)の専門試験は一般的に択一試験での出題となりますが、
東京都Ⅰ類A・Bの行政区分では記述式での出題となります。
出題形式は選択回答制をとっており、別途対策が必要です。
【出題科目】
Ⅰ類A…公法、民事法、経済原論、財政学、公共政策
Ⅰ類B…憲法、行政法、民法、経済学、財政学、政治学、行政学、社会学、会計学、経営学
東京都を志望されている方は今回のブログの内容をぜひご参考ください。
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