東京アカデミー松山校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー松山校の教員採用試験対策担当の石井です。
前回(10/10)の徹底攻略では、対策に臨むにあたって大切なことをお伝えしました。今回は、その中でも触れました、「志望動機」についてまとめたいと思います。
志望動機は各個人のものであって千差万別です。よって、個性を表現しやすく、相手の興味関心を引き付けやすくなるものです。ところが、教員を目指す方の志望動機は「子どものころに面倒をみてくださった先生に憧れて」というものが多く、中には「憧れ=志望動機」で終わってしまうこともあります。これでは面接官の興味関心を引くことが出来ず、ましてや評価の観点を十分に満たすことができません。
そこで、意見作りの重要なポイントですが、意見を作る際は「評価の観点」を論旨とすることを提唱したいと思います。面接試験では限られた時間の中で、より多く面接官と会話し、面接官のもつ評価の観点を満たしていく必要があります。どのような質問をしても、やる気や情熱しか伝わらないのでは、能力的に面接官が採用したいと考えません。授業力、指導力、マネジメント力、自己管理力、専門性など様々な観点から回答できるようにしておくとよいです。
【志望動機添削例】※掲載に当たっては本人の許可を事前に得ております。
小学校教諭志望者の場合
before:1.中学生の時の面倒見の良い担任に憧れ、私も2.そのような先生になりたいと思いました。3.子ども好きな面を活かし、4.いじめのないクラス作りに励みたいと思い志望しました。
〇添削のポイント
after:主体的に考え、行動し、活力ある社会を作っていける人材の育成に携わりたいと考え教員を志望しました。中学の時、中1ギャップに悩む私を励まし、支え続けてくださった先生のおかげで、自己肯定感を育むことができました。献身的に働きかけ、成長を見守ることに大きなやりがいを感じる私の性格を活かし、愛媛県の推進する、互いの人権を尊重する教育、いじめのない学校、思いやりあふれる社会の実現の一助となるよう努力してく所存です。
上記の回答にたどり着くまで、その方の自己分析を掘り下げていきました。決して、勝手に意見を作ることはしませんし、それを無理やり暗記させて面接で言わせるといったこともしません。それぞれの持つ経験や考えに対して、表現や方向性を整えていくことで、十分アピール度の高い文章が完成します。
そして意見作りができたら、これは会話の始まりですので、この後の追質問を想定しておくとよりよいでしょう。
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