東京アカデミー東京校
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こんにちは!公務員対策の予備校=東京アカデミー東京校の公務員担当です。
毎週木曜日は、公務員試験(大卒程度)に関する有益な情報をお届けしています。
今回のブログでは県職員についてお話します。
県庁では様々な職種の方が仕事をしていますが、今回は行政職(各県で呼び方は異なります)を例にしてご紹介します。
◆県庁の仕事とは?
都道府県は、市町村の範囲を超える広域業務(総合開発計画、基幹道路・河川の整備、治山・治水事業、産業振興など)や都道府県で統一すべき業務(義務教育、社会福祉事務、各種許認可など)、そして市町村との連絡調整に関する業務などを担っています。
この役割分担のもと、県庁では行政課題に対応するための施策・事業等の企画立案、県の施策等の広報、県民からの相談対応、団体等に対する指導監督、法令等に基づく許認可、県税の賦課徴収などの業務のほか、予算決算、経理、庶務、人事労務など様々な業務を行います。
そして、これらの業務は本庁各課及び出先機関等が受け持つことになります。
また、現在は、少子・高齢化の進展、人口減少社会の到来、産業構造の変化、環境問題の新たな展開、子どもや青少年をめぐる問題の深刻化など取り組むべき課題があり、直近では新型コロナウイルス対応や頻発している大雨被害対応などの行政課題にも即応していく必要があります。
◆魅力とやりがい
行政職として採用されると、採用後は3~4年の周期で様々な課を異動することになります。
配属先は、県庁各課や地域振興事務所、保健所、土木事務所などの出先機関になります。
課の仕事は「県庁の仕事」で述べた通り様々であり、配属された職員は決められた事務分担に基づいて仕事をしていきます。
県の長期計画の仕事に携わる職員や市町村との連携調整などの広域的な仕事に携わる職員もいれば、生活保護や県民税の徴収など直接県民と接する仕事に携わる職員もいます。また、企業を誘致する仕事に携わる職員もいます。
そして、人事異動により、職員は様々な仕事につき幅広い経験をしながら視野を広げ、成長していくことになります。
県行政は本当に幅が広く、入庁された方の中には「えっ!これも県庁の仕事なの?」「今度は今まで経験したことがない仕事だ!」と思われている方もおられるでしょう。今、この話をきいてちょっと不安だなと思う方もいるかもしれません。でも、新しい仕事をすることによって自分でも気がつかない資質に気づかされることもあります。
現代は、県民のニーズが多様化・複雑化しており、行政の仕事の幅もどんどん広がっています。新しい仕事にチャレンジする機会もより多くなるのではないでしょうか。そして、これからの職員には、幅広い視野はもちろん、より高い専門性も求められていくと思います。
◆試験日程について
県職員の多くの試験はA日程(例年は6月第4週ごろですが、2021年は6月20日の第3週でした)に実施されます。
その他独自で試験を実施する自治体(北海道・東京都・大阪府)もございます。
県職員と同等の規模での仕事をしたいとお考えの方は、試験内容等の確認が必須です。
コチラより、弊社HPにてご確認いただけますので、参考までに一度ご覧になってみてください。
◆これから受験される皆さんへ
皆さんの県庁職員のイメージはどのようなものでしょうか。市役所のように身近に感じられないせいか県庁の仕事はイメージがしにくいかもしれません。
仕事のイメージをつかむためにも、多くの自治体で実施している採用説明会に参加してみてください。また、東京アカデミーでも2022年2月19日にオンラインで「官庁・自治体説明会」を実施予定です。
このような機会を利用し、職員の方の説明を聞いて、そして自分の疑問をぶつけてみてください。職員の方の本音も聞けるかもしれません。
また、あなたの先輩に自治体の職員の方がいれば職場の雰囲気や仕事の内容などを聞いてみてください。ホームページで先輩職員のメッセージが掲載されている自治体もあります。
県庁志望の皆さんにとっての最終目標は、県職員となって県民のために働くことですよね?
そうであるなら、自分が入庁してどのような仕事をしてみたいかを事前にしっかりと考えることが大切です。
次回は「市役所職員」についてお話します。