東京アカデミー津田沼校
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こんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミー津田沼校の福島です。
先日の地震は久々に恐怖を感じましたネ。そしてあのけたたましい緊急地震速報の音・・・。
翌日は、わたくしが利用する駅は、入場規制となり、外の陸橋を過ぎたところまで並ぶ、大混乱の絵巻図でした。
その日は、東京アカデミー津田沼校のビルのエレベーターが停止しており、9階まで階段で上がることに・・・。
さて、今日は、行政(事務)系の公務員受験生にお勧めの本をご紹介いたします。
大橋洋一著「社会でつながる行政法入門(第2版)」(有斐閣)です。
大橋先生は、行政法の学者で、「行政法 現代行政過程論」「行政法 現代行政救済論」(ともに有斐閣)というとても優れた教科書を執筆していらっしゃる先生です。とくに「現代行政救済論」はとてもケースも豊富でとても分かりやすく、初版が出版された当時から受験生にはお勧めの本として東京アカデミー生の情報誌にも掲載していました。
そして、今回の「社会でつながる行政法入門」の初版は、導入教育の教材として採用されていることはもちろんのこと、公務員研修でも利用されており、中央省庁の官僚の方も読んでいるそうです(第2版はしがきより)。
はしがきにも書いてありますが、「現場に近く、市民の視点に立って生きた行政法」を描いていて、しかもこの第2版は、新型コロナウイルス感染症の拡大や、水害・土砂災害がもたらした制度変革にも触れられています。
その結果、
行政法をどのように使うのかがイメージできますし、行政法の理解に資する点、
そして、近年の公務員試験の論文試験のネタとしても、とても有用です。
有斐閣さんのサイトから、この本の目次を引用します。目次を見るだけで、公務員試験の論文にも有用だということが分かります!
Chapter1 ライフサイクルと行政法●行政法への招待
Chapter2 ごみ屋敷対策●法律による行政の原理を学ぶ
Chapter3 一発レッドカード●行政上の一般原則を学ぶ1
Chapter4 卑弥呼のライバル登場●行政上の一般原則を学ぶ2
Chapter5 お年寄りと子どもを守れ●行政行為を学ぶ
Chapter6 水際作戦と孤独死●行政手続を学ぶ
Chapter7 保育所落ちたくない●行政基準を学ぶ
Chapter8 マンション選びクイズ●行政計画を学ぶ
Chapter9 江戸の敵を長崎で討つ●行政指導を学ぶ
Chapter10 活かされなかった教訓●事実行為を学ぶ
Chapter11 ロックダウンは憲法違反?●行政上の義務の実効性確保を学ぶ
Chapter12 いじめ事件の真相に迫る●情報公開法を学ぶ
Chapter13 タヌキの森はいま●行政訴訟を学ぶ1
Chapter14 少女の夢●行政訴訟を学ぶ2
Chapter15 ごみ処理の悩み●行政訴訟を学ぶ3
Chapter16 生活の糧を守る●行政不服申立てを学ぶ
Chapter17 ピラミッド崩壊●国家賠償を学ぶ
Chapter18 津波から命を守る●損失補償を学ぶ
本書は入門書ですので、公務員試験の行政法の対策としては、やはり知識的に足りません。
しかし、行政(事務)系の公務員試験受験生に、わたくしは、本書を強くお勧めいたします。
2022年受験を考えている受験生の方は、法律系専門科目で憲法、民法を学習し終えたか、その途中という方が大半だと思います。
行政法や論文の対策の前に、169頁の書物ですので、是非、一度、手に取ってみてください。