東京アカデミー大阪校
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こんにちは、東京アカデミー大阪校でございます。
今日は、前々回にお知らせいたしました、第35回国家試験の弊社自己採点会にて正答率が高かった問題をご紹介する「高正答率過去問アタック!」をお届けします。
わが国の医療保険制度に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
⑴ 保険給付の対象となる者を、保険者という。
⑵ 被用者保険の対象には、自営業者が含まれる。
⑶ 医療機関受診の際には、現物給付が原則である。
⑷ 正常な分娩に対して、適用される。
⑸ 75 歳以上の者は、保険料を支払う必要がない。
正答)3
●ポイント●
わが国では、全国民がいずれかの公的医療保険に加入することが義務づけられており、加入する保険の種
類は、職域・年齢により異なる。
疾病A のスクリーニング検査の評価指標に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
⑴ 敏感度は、検査で陽性である者のうち、疾病A がある者の割合である。
⑵ 特異度は、検査で陰性である者のうち、疾病A がない者の割合である。
⑶ 陽性反応的中度は、検査を行う集団における疾病A の有病率の影響を受ける。
⑷ カットオフ値を高くすれば、敏感度と特異度は高くなる。
⑸ ROC 曲線は、縦軸を敏感度、横軸を( 1 -偽陽性率)として描く。
正答)3
●ポイント●
・スクリーニング検査の指標
①敏感度:疾患のある人が検査で正しく陽性と判定される割合
②特異度:疾患のない人が検査で正しく陰性と判定される割合
③偽陽性率:疾患のない人が検査で陽性と誤って判定される割合= 1 -特異度
④偽陰性率:疾患のある人が検査で陰性と誤って判定される割合= 1 -敏感度
⑤陽性反応的中度:検査で陽性と判定された人のうち、疾患のある人の割合
⑥陰性反応的中度:検査で陰性と判定された人のうち、疾患のない人の割合
※①~④は有病率の影響を受けないが、⑤⑥は有病率の影響を受ける。
・ROC 曲線は、スクリーニング検査の妥当性(有効性)を視覚的に判定するために用いる。横軸は、偽陽性率(1-特異度)。
いかがですか。自信をもって正答を選ぶことはできましたでしょうか。
この2問は、落としてはいけない問題と言えます。
間違えた方は、学習不足が疑われます。しっかり見直してみてくださいね。