東京アカデミー岡山校
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みなさんこんにちは。
10月13日に、令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(クリックで詳細表示)が公表されました。
中でも、気になった項目を以下に挙げてみます。
今回の調査では、いじめの認知件数は前年度より減少していしました。
コロナの影響で、部活動や学校行事の中止、給食は黙職など、クラスメイトとの交流の場が平常と比べて著しく減少しています。
人と交流しなければ、同時にいじめの認知件数も減少していくのは当然かもしれません。
しかし、注目したいのは②の数値です。
GIGAスクール構想が進み、子どもたちがICT機器を使いこなすことが日常となってきています。
大変便利なICT機器は、授業や宿題・調べ学習など、多方面で有効に活用されていると思いますが、その反面、ICT端末を使用したいじめ問題も発生しています。
昨年には、小学生の児童が自死するという痛ましいこともありました。
GIGAスクール構想が進み一人一台端末が現実となってきた今、学校・家庭ともに、その利便性だけでなく様々な観点から子どもたちに与える影響を模索し、対策・対応していく必要があります。
児童生徒の自殺というと、まず第一にいじめや人間関係が原因だと思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
しかし、今回の調査では、いじめの認知件数は減少しているにも関わらず、自殺した児童生徒数は増加しています。
また、自殺の原因は「不明(全体の52.5%)」であることが多いのが現状です。
この「不明」には、様々な要因が混在しているものと思われますが、その一つに、昨今のコロナの影響もあるのではないでしょうか。
大人の方でも、漠然とした不安や焦燥を感じている方も多いと思います。
子どもたちも同じように、なにか昇華できない感情を抱えているのかもしません。
教員採用試験でも、こういった問題に関する面接質問をされる場合があります。
自分なりの考えを言葉にできるように準備が必要ですね。
一つの資料として、今回の調査結果もご確認ください。