東京アカデミー立川教室
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こんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミー立川校の福島です。
新型コロナウイルスの陽性者の数も減り、少しホッとできている方も多いと思います。
各大学でも対面講義が復活し始め、キャンパスも活気づいているように思います。
でも、まだまだ対策をしっかりと取っていきましょう。
さて、今日は新刊のご案内です。
公務員試験の専門試験の重要科目である民法。
日本評論社から出ています「民法学入門」「民法総則講義」「物権法講義」「担保物権法講義」で有名な河上正二先生が、
一般市民・初学者・留学生を意識した概説書を書かれました。
それが、「新ブリッジブック『鳥瞰 民法(全)』」です。
「確信」を「コンパクト」に、をキーワードに民法の幹となる部分に焦点を当てて全体を200頁で鳥瞰できる、すばらしい本です。
先生もはしがきで、
コンパクトな概説書だけれど、手を抜いていない、分かりやすさやコンパクトであることは決してレベルを下げて語ることを意味しない、全力投球で書いた!
ということをおっしゃっております。
通常の民法の本では、見ないはしがきの内容となっています。
概説の中の端々に、「一口メモ」があり、そこで判例に関するちょっとした裏話や、学問的な深い話、社会とのつながりのある話など、読者の興味をそそる内容も盛り込まれているので、飽きずに読み進めることができると思います。
そして、この本のゴール(民法の鳥瞰を終えた読者)に、「考えてみよう」ということで、いわゆる「ケーキ切り分け問題」が掲載されています。「ケーキ問題」で一度、検索してみてください。
丸いケーキを小さい子どもたち3人で切り分けて~でも母親は外出してしまい、さて、子どもたちだけでどうやって切り分けるか、どうすれば公平に切り分けられるか、ということで、3人の子どもたちの会話が掲載されており、その会話の意味を分析して、妥当な解決方法を考えさせるものとなっております。
この「ケーキ切り分け問題」は、国際私法学者の道垣内正人先生の「自分で考えるちょっと変わった法学入門」(有斐閣)に出てくる最初の事例です(内容は若干異なりますし、様々な解答について検討されています)。
法律学を学ぶということは、単に条文や判例の知識を身に付けるだけではなく、トラブルの解決方法を考えていく(創造していく)ための道具・武器を身に付けるということなんですよネ。だから公務員試験でも憲法、行政法、民法などが試験科目に入っているのだと思います。論文試験でも法学で身に付けたものの見方を活かすことができると思います。
電車の中で、通学・通勤時に読める本ですので、是非、トライしてみて、民法の鳥瞰ができたときに、最後の問題にチャレンジしてみてくださいネ。
東京アカデミーに通っている方は、民法の講義をすべて聴き終えたら、チャレンジしてみてください!
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