東京アカデミー大分校
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こんにちは。
10月8日のブログでも不登校児童生徒に関する実態調査について掲載しましたが、10月13日に文部科学省より令和2年度(2020年度)の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」が発表されました。
大分県教員採用試験においても2次試験の口頭試問や3次試験の個人面接で、上記の内容について問われる可能性は十分にあります。(過去の実際の質問内容は後述します。)
この調査によると調査期間ではコロナの影響を受けてか、いじめの認知件数は前年度に比べ大きく減少しています。暴力行為についても同様のことが言えます。その一方で自殺の件数は調査開始以降過去最多を記録しています。
この変化はコロナによるものだけではありません。GIGAスクール構想の考えが教育現場に広がり、ICTを活用した教育を行う手段として1人1台端末が進められてきましたが、そのICT端末上でのいじめが原因で昨年自殺したケースもあります。
皆さんが実際に質問に回答する際には、「いじめ」に対して現状の数字とそれに至る背景を考えていかなければ、「求められる教員像」に足る人物であるとアピールできないのです。
まずは今回のデータにきちんと目と通していただければと思います。
●今年の質問事例(ぜひ考えてみてください)
・不登校の生徒をどう指導するか。
・不登校の原因ががいじめにあるときはどう指導するか。
・いじめの加害者へ指導することで被害者へ報復をする可能性についてどう考えるか。
・ICT教育のデメリットは何か。
この他にも当事者以外(保護者・クラス全体)への対応、予防策、早期発見と様々な質問が予想されます。
いじめは現場に行けば教員である皆さんにとって必ず向き合う問題です。ただの試験対策のための回答ではなく、将来の教員の自分のためにもしっかりと情報を解釈したうえで自分の意見を形成して欲しいと思います。