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こんにちは!東京アカデミー横浜校の教員採用試験対策担当です。
暑さが和らぎ、秋めいて来ました。過ごしやすい時期になりますので、勉強するには最適ですね!
さて本日は、神奈川県の教員採用試験の倍率についてお話したいと思います。
では、まず筆記試験についてです。
神奈川エリアの試験において、今夏(2021年夏受験)は、昨年夏試験同様、39問(教職教養15問、一般教養24問)となりました。
39問中22問の配点が3点と、配点が高い問題を落とさないようにしなければなりません。特に教職教養分野は、空欄補充や正誤問題といった形式であることから、しっかり暗記していれば解くことができる問題も多いため、15問中12問が3点問題となり、1問の正答・誤答が合否を分けます。
上記内容を踏まえた上で、筆記試験の基準点や採用倍率がどのように変化したのかを、2019年夏受験~今夏受験の3ヶ年で振り返ってみましょう!
【筆記試験(一次試験)】
神奈川県の一次試験は、教養試験(教職教養・一般教養)・教科専門試験の各100点満点の中でそれぞれ合格最低点と基準点(各科目30点)があり、この点数は受験区分によっては毎年10~20点変動します。神奈川県の採用試験の中で毎年倍率が高くなる、中学校・保健体育と養護教諭を例に挙げてみます。※一般選考受験での比較となります。
≪中学校・保健体育≫
合格最低点 (満点200点) |
教科専門試験 (基準点30点) |
教養試験 (基準点30点) |
|
2019年 |
140 |
64 |
58 |
2020年 |
130 |
68 |
49 |
2021年 |
140 |
65 |
56 |
保健体育は、教科専門試験の合格最低点が毎年高く、70%以上をとれるようにしっかりと対策をとる必要があります。
また、総得点に関しても、他の校種と比較しても圧倒的に高く、筆記試験の対策をしっかりと行う必要があります。
≪養護教諭≫
合格最低点 (満点200点) |
教科専門 (基準点30点) |
教養試験 (基準点30点) |
|
2019年 |
134 |
68 |
62 |
2020年 |
137 |
64 |
71 |
2021年 |
140 |
70 |
60 |
養護教諭も保健体育と同様に、合格最低点が高い校種です。
過去5年を見ても、総得点が130点を下回ることはないため、教科専門試験・教養試験どちらも70%以上の獲得が絶対条件となります。
次に、二次試験=人物試験の倍率についてです!
今夏(2021年夏受験)、神奈川県の二次試験において、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一昨年まで行われていた集団協議は未実施となり、個人面接、模擬授業、論作文が実施されました。※実技試験も実施しております。ただし、模擬授業に関しては二次試験直前に、ペアワークなどの対話をすることやプリント等の配布が模擬授業の中で計画しないようにといった内容が発表されたため、受験された方は、直前で授業計画の練り直しをしたりと大変だったかと思います。
それでは、詳細について見てみましょう。
【人物試験(二次試験)】
模擬授業(60点満点)、論作文(40点満点)、個人面接(200点満点)と実技(120点満点)の合計得点で評価され、各試験に最低基準点が設定されています。
(※実技は校種により課されないものもございます。その他詳細に関しては、神奈川県教育委員会の試験情報をご確認ください)
各試験において、最低基準点が設定されており、1つの種類でも基準点に満たない場合は、不合格となります。
模擬授業(60点)、論作文(10点)、個人面接(100点)、実技(48点)と種類ごとに基準点が設定されています。
かつ、各校種等教科(科目)における合格最低点が設定されており、全てにおいて基準点に達していないと、合格にはなりません。
※今夏(2021年夏受験)の各校種等教科における合格最低点は、神奈川県教育委員会より発表されております、以下をご確認ください。
令和3年度実施 神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験第2次試験 合格基準
上記内容を踏まえ、例年、倍率が高い中学校・保健体育と養護教諭の2019年夏受験~2021年夏受験の倍率を比較してみます。
≪中学校・保健体育≫
最終倍率(一次試験受験者/合格者) |
|
2019年 |
11.7 |
2020年 |
7.5 |
2021年 |
7.6 |
≪養護教諭≫
最終倍率(一次試験受験者/合格者) |
|
2019年 |
11.2 |
2020年 |
10.0 |
2021年 |
9.0 |
どちらの倍率も10倍を切る結果となり、倍率が下がっている要因としては、どちらの校種も採用予定者数を2020、2021年と増加させたことで低くなったと考えられます。
10倍を切ったとはいえ、中学校・保健体育は7.6倍とはなっていますが、8名のうち1名が合格、養護教諭は9名のうち1名が合格と、人数にして確認すると、まだまだ高い倍率だと思います。
倍率が低くなると、受験者の真意としては、『受かりやすい』と感じるかもしれませんが、要注意です!
みなさんと同じように『倍率が低い=受かりやすい』と考え、来年多くの受験者が流れてくることが予想されます。
実際に、今夏(2021年熱受験)本試験においての応募者は、中学・保健体育は、276名→292名(16名増)、養護教諭は、271名→286名(15名増)と増えています。
(※実際の受験者は昨年と大差はありませんが、応募人数を見て、受験先を変更したもしくは受験を取りやめた方がいらっしゃると考えられます。)
また、倍率だけで、採用試験の自治体を決定するのにも注意が必要です。
教員採用試験は、誰でも受験ができるわけではなく、【教員免許】を取得した方が対象となります。
ということは、各校種の専門的知識をしっかりと学んだ方がライバルです!
子ども・生徒に教える立場の教員は、学力だけでなく、臨機応変な対応力、常に学ぶ姿勢がなければなりません。
いろいろ倍率についてお話しましたが、重要なのは、「どこで・どのような」教員になるのが自分にとって一番良いのかだと思いますので、そこを忘れることなく、来夏受験に向けて頑張っていきましょう!
東京アカデミー横浜校では、来夏受験に向けた【一般選考対策コース】を開講しています!
途中入会も可能ですので、お気軽にお問合せください。
同じ志を持った仲間と共に合格を勝ち取りましょう!