東京アカデミー大宮校
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皆さん、こんにちは!東京アカデミー大宮校の教員採用試験担当です。
いよいよ10月は今日で終了です。明日からは11月になりますが、教員採用試験対策は一歩踏み出せているでしょうか?
既に肌寒い日がやってきていますが、体調に気を付けて気持ちを定めて試験対策を進めていきましょう!
本日は皆さまに一歩踏み出していただくために、埼玉県教員採用試験の倍率についてお伝えしたいと思います。
先日10月12日(火)に「令和4年度埼玉県公立学校教員採用選考試験」の最終合格が発表になりました。
詳細な倍率など選考結果データも公表されましたので、まだご覧になられていない方はこちらからご覧ください
⇒[令和4年度埼玉県公立学校教員採用選考試験(PDFファイル)]
埼玉県教育委員会が公表しているデータを、昨年・本年との比較で並べてみました。
※中学校・高等学校についてはスペースの都合により全体のみ掲載しています。教科により倍率等が異なるため、上記のリンクからご自身が受験される科目の実施状況をご確認ください。
競争倍率 | |||||||
受験者数 | 1次合格者数 | 最終合格者数 | 1次⇒最終合格 | 1次合格 | 2次⇒最終合格 | ||
小学校 | 2020年夏 | 1872 | 1440 | 744 | 2.5 | 1.3 | 1.9 |
2021年夏 | 1715 | 1505 | 801 | 2.1 | 1.1 | 1.9 | |
中学校 | 2020年夏 | 1944 | 829 | 467 | 4.2 | 2.3 | 1.8 |
2021年夏 | 1884 | 964 | 497 | 3.8 | 2.0 | 1.9 | |
高等学校 | 2020年夏 | 1431 | 444 | 208 | 6.9 | 3.2 | 2.1 |
2021年夏 | 1419 | 757 | 368 | 3.9 | 1.9 | 2.1 | |
特別支援 | 2020年夏 | 478 | 307 | 170 | 2.8 | 1.6 | 1.8 |
2021年夏 | 450 | 367 | 193 | 2.3 | 1.2 | 1.9 | |
養護 | 2020年夏 | 314 | 60 | 30 | 10.5 | 5.2 | 2.0 |
2021年夏 | 300 | 71 | 53 | 5.7 | 4.2 | 1.3 | |
栄養 | 2020年夏 | 68 | 24 | 10 | 6.8 | 2.8 | 2.4 |
2021年夏 | 92 | 28 | 12 | 7.7 | 3.3 | 2.3 |
表の見方として「小学校・2021年夏受験」を例に挙げると、受験された1715人のうち一次合格された方は1505人(210名は一次試験で不合格)、二次試験に進まれた方で最終合格された方は801人(二次試験で不合格になった方は704人)ということになります。
倍率だけ見ると、栄養教諭の「一次⇒最終合格」倍率は6.8倍⇒7.7倍へと上昇していますが、表に挙げているそれ以外の校種・教科は軒並み下がっている状況です。受験者数の変化が倍率に大きく影響しているものと考えられます。コロナ禍での学校対応や35人学級制に伴って人員増が予想されるところですが、採用者数は財源(各年度予算)や施策に影響する部分が大きいためどのタイミングで増加するかは不透明です。2022年3月頃に発表される最新の「試験実施要項」で採用見込数を確認することが必要です。
とは言え、全体の試験自体が易化したかといえばそうではありません。養護教諭は見た目の競争倍率が前年10.5倍⇒本年5.7倍に下がっていますが、一次試験不合格の方は229名・二次試験不合格の方は18名いらっしゃいます。本年養護教諭の受験をされた方の話では、筆記試験(教養・専門)で8割取れたのに一次試験に合格されなかった方もいらっしゃいました。表には一次試験合格の倍率を掲載しましたが、見た目の数字ほど簡単に一次試験に合格できるわけではありません。(一次試験が不合格だった方の人数を計算していただけるとよくわかります。)
特に一般選考の方は、一次試験は教養試験・専門試験で合否が決まってしまいますから、埼玉県の教員採用試験は、筆記試験の対策がどれだけ重要かがお分かりいただけると思います。教養試験だけではなく、専門試験の対策も重要になってきます。『「専門試験対策」をいつから始めるのか?』というのも念頭に置きながら試験対策を進めていくことが重要ですね!
また、ほとんどの校種・教科で「二次試験⇒最終合格」は2人に1人の割合になる非常に厳しい試験です。一次試験に合格された方でも全く気は抜けません。「人物試験」と呼ばれる論作文・集団討論・個人面接(一部の校種・教科で場面指導を含む)・集団面接(高等学校・特別支援と、「臨時的任用A選考」受験者)についても対策を十分にしておかなくてはなりません。筆記試験で教職教養に関する基礎知識が定着し始めたら、人物試験の対策も開始しておくことをおススメします。二次試験直前だけで何とかしようとすると、使っている言葉のクセや姿勢など短期間では直しきれない部分もあります。ある程度の期間をかけて対策するとよいですね!
では、対策の方針についてのモデルパターンの一例をお伝えします。
試験対策の流れとしては
優先順位1:筆記試験の対策(来年5月くらいまでに)
目標として
教職教養⇒8割~9割正解
一般教養⇒6割~8割正解
専門科目⇒6割~9割正解(校種教科によって異なる) と設定して対策を進めていきましょう。
優先順位2:人物試験の対策(教職教養の基礎が固まってから)
教職教養の学習を踏まえて、論作文や面接・討論の練習をしていきましょう。そして、必ず第三者に評価してもらい、ご自身の伝えたいことが正しく伝わっているかどうかを確認しましょう。
2022年夏の試験まで、時間があるように見えても試験対策をしているうちにあっという間に試験当日を迎えることになりかねません。早期対策で最終合格に近づける「試験力」を身に付けましょう!
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