東京アカデミー東京校
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こんにちは。高卒程度公務員試験対策の予備校=東京アカデミー東京校の公務員担当です。
今回は、国家公務員一般職の紹介をさせていただきます!
最近は地方公務員人気が高いため、国家はあまり考えていないという方も多いかもしれませんが、国家一般職も強くおススメしたい受験先の1つです。
●採用先の選択肢が広い
国家一般職は、各省庁ならびにその出先機関において、事務や補助業務に従事します。採用官庁は数多く、幅広い選択肢があることも魅力です。
人事院が合同で実施する採用試験に合格後、採用を希望する官庁で面接を受ける流れになります。
参考:2021年度採用予定機関一覧(関東事務局管内)
(クリックすると人事院のサイトに繋がります)
国民の医療・福祉・労働を支える厚生労働省、教育・文化・科学技術発展を支える文部科学省、犯罪捜査・処分を通じて治安維持に貢献する検察庁等、省庁によって仕事内容は様々です。
●日程が地方の試験と重ならない
国家一般職は、例年9月1週目の日曜日に試験があります。この日は、同じ国家の税務職員採用試験と同じ日ですが、地方公務員の試験とは重ならないことがほとんどです。
●倍率が比較的低い
特に高卒程度公務員試験は、採用人数も大卒程度と比べて少ないため、高倍率になりやすい試験です。
以下は2020年度の関東主要自治体(事務・行政区分)の合格倍率です。
・東京都:10.8倍(1次試験受験者数:670名、最終合格:62名)
・特別区:9.8倍(1次試験受験者数:3,892名、最終合格:398名)
・埼玉県:8.7倍(1次試験受験者数:244名、最終合格:28名)
・神奈川県:8.2倍(1次試験受験者数:147名、最終合格:18名)
・千葉県:4.4倍(1次試験受験者数:806名、最終合格:183名)
国家一般職(事務・関東甲信越)は、合格倍率:3.8倍(1次試験受験者数:5,461名、最終合格:1,428名)と、採用人数が多い分倍率は比較的低いです。
また、高卒程度なら、専門試験の実施がないのもポイントです。
大卒程度で国家一般職の事務区分を受験すると、憲法・民法・行政法・経済学といった専門科目の勉強が必要になりますが、高卒程度だと基礎能力試験・適性試験・作文試験で1次試験を受験できます。
●1次試験(事務)
・基礎能力試験:40題90分多肢選択式。配点比率:4/9
・適性試験:120題15分多肢選択式。配点比率:2/9
・作文試験:1題50分。配点比率:1/9 ※2次試験の合格者決定の際に加味されます。
●2次試験(事務)
・人物試験:個別面接。配点比率:2/9
●基礎能力試験出題範囲
文章理解(現代文・英文)…7題
数的推理…4題、判断推理…5題、空間把握…2題、資料解釈…2題
政治・経済・社会…5題
日本史…1題、世界史…2題、地理…2題、思想…1題、国語…2題、英語…2題
数学・物理・化学・生物・地学…各1題
目指す得点として、基礎能力試験で6割です。
6割取るためには、出題数の多い科目で効率的に得点できるように勉強が必要です。満点を取らなくても、みんなが解ける問題を確実に解けるようになることが大切です。
2021年度に東京アカデミーで実施した国家一般職の採点会では、正答率が50%以上の問題が24/40題でした。まずは基礎問題を何度もこなして、対策していきましょう。
また、通常だと軽視されがちな適性試験の配点も、国家一般職は高くなっているので注意が必要です。内容は、計算、文字や図形などの照合、置換といった、短時間で事務処理を早く正確に行うものです。慣れていないと、意外に手間取りますので、練習を重ねることが必要です。
作文試験は、与えられたテーマで50分間で書きます。2021年度のテーマは、「物事を継続するために必要だと感じたことについて具体的に述べなさい。」でした。
字の丁寧さ、誤字脱字の有無、文の構成、表現、テーマに即しているか等、評価ポイントをしっかり押さえて書く練習をしましょう!
人物試験は、人事院面接と志望官庁での面接があります。これまでの経験や採用されたらやりたいこと等をしっかり分析して、対策していきましょう。
東京アカデミーでは、筆記・作文の対策はもちろん、採点会等のイベントや、適性試験練習も講義で実施していきます。
1月開講の通学講座に先駆けて、様々なイベントを実施していきますので、ぜひホームページでご確認ください。