東京アカデミー池袋校
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「行政対象暴力」とは、暴力団や政治団体などが自らの要求を通すために、行政に対し暴力的な手段を講じることを指していました。ところが、最近では一般市民が行政に対して暴力を振るうという事態が増えてきています。暴力団対策法改正などで、暴力団による行政に対する不当な要求が減っている一方で、市民による暴力のようなケースが増えているとのことです。
2019年11月6日には、尼崎市役所に灯油のような液体をまき、火をつけた男が現住建造物等放火未遂容疑で逮捕される事件もありました。男は税金の督促を受けたことに対し、過去にも市役所に大きなハンマーやポリタンクを持ち込み、職員を脅した容疑で逮捕されたことがあったそうです。
2018年3月にも、金沢市役所で職員4人が男に刃物で襲われ、大けがをする事件もありました。
市民の行動が不当な要求から暴力へエスカレートしないために、行政は対策を取っています(詳細はリンクをご覧ください)。
①やりとりをICレコーダーに残しておく ②あいまいな対応はとらない ③言葉遣いから気を付ける ④ひとりで抱え込まず職場全体で共有する などがあげられます。
行政対象暴力が市民にまで広がっている背景があるからか、公務員試験の面接試験でも次のような質問がされたことがあります。
「アルバイト等でクレーム対応をしたことはあるか」(2018掛川市・一般事務)
「アルバイトで接客や電話対応をするときに心がけていることはあるか」(2018横浜市・事務)
「逆上している客と接したことはあるか。どのように対応したか」(2018横浜市・事務)
職歴(アルバイト含む)において、直接客と接するサービス業などをしていた場合は上記の質問を投げかけられることは多いと思います。実際のエピソードも交えながら回答できるよう準備しておきましょう。今までにクレームを受けたことが無い・サービス業の経験が無いという方は、行政が実践している対策(上記の①~④)を意識して、回答するのが良いのではないでしょうか。