東京アカデミー大阪校
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こんにちは、東京アカデミー大阪校でございます。
今月の過去問Pickupでは、『運動学』を取り上げています。
初回の今日は第54回国試から「エネルギー代謝」に関する問題です。
午後№69 身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。
1 .20 分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。
2 .筋収縮エネルギーとしてATP が利用される。
3 .無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。
4 .最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。
5 .グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。
1 .誤り。20 分以上の有酸素運動では相対的な運動強度は低くなるため、エネルギー源の割合は糖質より脂質の方が高い。
2 .正しい。ATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)とP(リン酸)に分解されることで筋収縮のエネルギーが供給される。
3 .正しい。無酸素性閾値は心肺負荷試験で運動負荷を漸増させたとき、無酸素代謝が始まる点として観察される。
4 .正しい。最大酸素摂取量は最大運動時に身体に取り込まれる酸素摂取量の最大値であり、持久性運動能力を反映した値とされている。
5 .正しい。酸素供給が十分でない運動開始時や、激しい運動強度の場合には、グリコーゲンが解糖系によって無酸素的に分解され、乳酸が発生する。