東京アカデミー長崎校
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こんにちは。東京アカデミー長崎校です。
今日は前回に引き続き、「第111回看護師国家試験 出題内容」について書いていこうと思います。
前回をまだお読みでない方は、先にそちらをご覧ください。
⇒11/4更新『第111回看護師国家試験の出題が変わる!?』
・長い状況文を付した単問について
厚生労働省は、「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書」の中で、このように記載しています。
③ 長い状況文を付した単問について
平成 29 年の保健師助産師看護師国家試験より、多くの情報の中から必要な情報を取捨選択する能力や根拠に基づいて状況を判断する能力を問うため、長い状況文を付した単問の状況設定問題が導入されているが、正解率及び識別指数が低い傾向にある。また、長い状況文を付した単問の状況設定問題が導入された趣旨が反映されていない問題もみられ、配点が異なる一般問題の短い状況設定を付した問題との違いが不明瞭な状況となっている。このため、長い状況文を付した単問の状況設定問題を導入した趣旨を踏まえた出題の徹底及び出題の意図の明確化を行い、思考プロセスを問う出題となるよう改善が必要である。また、一般問題の短い状況設定を付した問題との差別化のため、長い状況文を付した単問の状況設定問題については評価領域分類(Taxonomy)*2Ⅲ型を中心に出題することが望ましい。
過去問演習をされた方ならご存知だと思いますが、「平成28年2月22日 保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書」の提言により、第106回と第107回看護師国家試験において、状況設定問題で、これまでの1状況3連問とは別に、1状況2連問、1状況単問が出題されました。
興味のある方は是非実際に問題を見ていただきたいのですが、この報告書で書かれていることを噛み砕くと以下の通りになります。
「長い状況文を付した単問という形で出題してみたが、その問題の正解率と識別指数が低かった。当初文章から必要な情報をピックアップして、選択肢の持つ意味を理解して解答できる問題を出そうとしていたが、作ってみたら状況文とは関係なく症状や疾患の知識だけで答えを選べる設問になってしまった。だから今度からは、ちゃんと状況文から患者さんの状態をアセスメントして、考えて答えてもらう問題を出題するようにしよう!」
※識別指数が低いとは、成績が良くない(勉強していない)受験生でも、正解しやすかったということ。
※評価分類Ⅲ型とは、設問文の状況を理解・解釈した上で、各選択肢の持つ意味を解釈して具体的な問題解決を図る問題。
というものです。
数年間の時間をおいて、また単問が出るということになれば、第106・107回当時もそうでしたが、状況設定の事例数が増える可能性が高いと言えます(当時は午前午後ともに11事例出題)。苦手な方は特に対策を講じる必要があると思います。
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