東京アカデミー東京校
ブログ
こんにちは。東京アカデミー東京校の公務員担当です。
東京校では現在、2021年度大卒程度公務員試験に見事最終合格した受講生がチューターとして勤務しております。
このブログでは、チューターが受験対策について体験記をいくつかの記事に分けてご紹介していきたいと思います!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは。東京校公務員担当チューターです。これからブログで各教科の勉強についてのアドバイスをしていけたらと思います。初回は数的推理です。よろしくお願い致します。
数的科目(数的・判断・空間・資料)は腰を据えて解いてみると難しくない問題も多いですが、数的科目の難しさを引き上げている要因は解答時間にあると思います。試験先によって変わりますが基本的に120分40問の1問3分ペース、一般知識で短縮できるとはいえ一般知能1問に5分以上はかけられないのが現状です。解答時間を縮めていくには解答パターンを覚えていくことが重要です。数的推理は判断・資料・空間と比べて特に再現性の高い科目ですので反復練習は非常に有効でした。
整数問題は素因数分解を特に意識していました。魔方陣や虫食い算は典型パターンを覚えて対応していました。とにかく素因数分解に持って行けるかが勝負の分かれ目だと思います。個人的には一番演習量の差が結果として現れやすい分野だと思います。本番での土壇場のひらめきが何問かありましたが、それも演習の土台があったからこそだったと思います。
出題頻度が高く得点源にしたい分野です。平均・年齢などの典型問題はパターンを覚えて、その他連立方程式や不等式問題は問題の量をこなして応用出来るようにしました。文字を使う為、計算ミスが起こりやすいので注意しましょう。
濃度・仕事・売買・ニュートンなど典型的な問題が多く解法暗記が通用しやすい分野だと思います。パターンを覚えて、純粋な比の問題の演習により多くの時間を割きたいところです。濃度はてんびん算が使えないことが稀にあるので、その場合に戸惑わず地道な濃度計算が出来るようにしておきましょう。
旅人・流水・通過と典型問題が多いですが苦手な方が多い印象です。距離の比・速さの比・時間の比を理解できていないと純粋な速さの問題に対応できないので、基礎を理解した上で典型問題の暗記を行うように心がけました。旅人・流水・通過の問題はひねった問題を出すことが難しいのでそこを押さえつつ非典型問題に手を広げていけば良いと思います。
個人的見解ですがこの分野が一番苦手な方も多いのではないでしょうか。順列・組合せ・確立・期待値と大きく分類できますが、数珠順列や反復試行などそれぞれに複数のパターンがあり、暗記しづらいところがあります。もちろん量をこなすしかないのですが、余事象をうまく活用できるようになると解きやすくなると思います。また、確立でも組合せのCを使うことがあるので、組合せの理解は特にしっかりしておくようにしましょう。
基本的には三角形の面積比・辺の比、円と接線の関係を使っていくので最低限の公式は覚えなければなりません。図形も演習量の差が出やすく、公式を覚えただけでなくしっかりと問題に合わせて使っていける様にするためには演習するしかありません。等積変形で解ける問題もあるので底辺や高さになりそうな辺をくまなく探すことが重要です。また、ひらめきに頼らなければならないこともある分野なので思い浮かばなかったら次の問題へ進む勇気も必要な分野だと思います。
空間図形は正○面体の辺・面・頂点の数を覚えることが重要です。また、立体のまま考えるのか、平面図に落とし込んで考えるのかを見分けることも時間短縮には必要です。体積の問題では立体の体積比は3乗の比になることを意識することも忘れずに。
最初に書いた通り、数的推理は解法暗記による再現性が高く、演習をすればするほど得点が取りやすくなる科目だと思います。私は判断推理があまり得意ではなかったので、数的推理で得点を稼ぐことが出来たことが合格に結び付いた要因だと思います。
蛇足にはなりますが私が数的科目(特に数的推理)で行っていた勉強法を紹介します。
数的科目は繰り返して解法を覚えるとは言っても、出たDATA問も数的推理だけで100問あり一周する間に何日もかかってしまうため、最初の頃にやった問題の解法は忘れてしまいます。ですので、僕は一日10問ほど解き(分からない問題は答えを見て解法を覚える)、次の日から5日間はそれらの問題を一目見て解法を思い出す練習をしていました。例えば5日目には50問目まで解き終わっており、1~10問目は4日間見直し、11~20問目は3日間見直し済み……という形になっていました。この方法ならわざわざ解き直す必要もなく時間を節約しながら解法だけを覚えていくことが出来ました。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。次回は判断推理の予定です。
公務員試験は長丁場ですのでモチベーションをうまく保ちながら頑張っていきましょう。