東京アカデミー横浜校
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皆さんこんにちは!
公務員試験の予備校=東京アカデミー横浜校の公務員科担当です。
毎週木曜日は、公務員試験に役立つ情報をお届けいたします。
今回は地方公務員の「裁判所職員一般職」についてご紹介いたします!
裁判所職員一般職での仕事は直接判決を下すような業務はありませんが、裁判の運営にあたって重要なポジションを担っています。
裁判所職員一般職の主な業務内容として司法行政部門と裁判部門に大別されます。
主として裁判に必要な人や設備を供給・維持して、裁判事務の合理的・効率的な運用を図るための事務を行う事務局(総務課、人事課、会計課など)が設置され、裁判所事務官などが職務を行っています。
各種の事件を審理・裁判する裁判官を補助する機関として設置され、裁判所書記官、裁判所事務官などが配属されています。
採用されると原則的にまず裁判部門に配属となり、裁判所事務官として従事することになります。
ただし、裁判所事務官として一定期間勤務した後※、裁判所職員総合研修所の裁判所書記官養成課程の入所試験※に合格し、2年の研修(半年の入所研修を含む)を受けると「裁判所書記官」になることもできます。
※事務官在職1年以上、入所時23歳以上が条件。
裁判所書記官は、法律の専門家として固有の権限を有する法律専門職です。その権限に基づき,法廷に立会い、調書を作成するほか、法令や判例を調査したり、弁護士や検察官と打合せを行うなどして、裁判の円滑な進行を確保する役割を担っています。
(裁判所ホームページ<https://www.courts.go.jp/saiyo/saiyoujyouhounabi/about/index.html>より引用)
1次・筆記試験と2次・人物試験に合格しなければなりません。
・筆記試験
基礎能力試験(45題・100分/多岐選択式)と作文試験(1題・50分)が出題されます。
なお作文試験は1次試験の合否には反映されず、最終合格者決定の際にほかの試験の成績と総合して行われます。
・人物試験
個別面接(面接官3名)・20~40分で行われます。
最終合格者は、各高等裁判所の管轄区域ごとに作成する採用候補者名簿に得点順に記載され、各高等裁判所が欠員のある裁判所に対して欠員のある裁判所に対して勤務希望地・成績などを考慮の上推薦し、各裁判所で採用に応じるかどうかの以降の確認、健康診断などの手続きが取られた後、採用となります。
当ブログを参考にしていただければ幸いですが、今後さらに仕事のイメージをつかむためにも、実際に裁判所が実施している採用説明会に参加してみてください。東京アカデミーでも2022年2月19日にオンラインで「官庁・自治体説明会」を実施予定です。
このような機会を利用し、職員の方の説明を聞いて、そして自分の疑問をぶつけてみてください。職員の方の本音も聞けるかもしれません。
また実際に裁判の傍聴をしてみることもおすすめです。面接でも傍聴の経験があると話すと高評価につながる可能性もあります。
業務内容を把握することで人物試験の際に業務に対する理解度をアピールすることができます。裁判所の業務は他の国家公務員や地方公務員などと比較しても特殊です。そのため業務内容について理解できていないと、面接時にアピールできない場合があります。
倍率も20倍を超えるハイレベルな試験となりますため、一つのミスが合否を分ける可能性が高い試験です。しっかりと業務内容について理解し、合格できるよう筆記試験対策も抜かりなく行っていきましょう。