東京アカデミー大阪校
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こんにちは、東京アカデミー大阪校でございます。
今月の過去問Pickupでは、『運動学』を取り上げています。
第2回は、第54回国試から「膝関節の運動」に関する問題です。
午前№72 膝関節の運動で正しいのはどれか。
1 .側副靱帯は屈曲時に緊張する。
2 .関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
3 .半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
4 .大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
5 .大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
1 .誤り。側副靱帯が緊張するのは膝関節伸展時である。
2 .誤り。膝関節の関節包は前面が薄くて伸張性に富むのに対し、後面は強靱で、靱帯組織によって補強されている。
3 .誤り。半月板は、内縁がうすく遊離しているのに対し、外縁は厚く、関節包に付着している。
4 .誤り。大腿骨の脛骨上での運動は、屈曲初期には転がり運動のみだが徐々に滑り運動が加わり、屈曲の最終域ではすべり運動のみとなる。
5 .正しい。大腿骨の関節面は外側顆部が内側顆より短いため、転がり運動は外側顆部の方が大きくなる。