東京アカデミー金沢校
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こんにちは、東京アカデミー金沢校の加藤です。
激しい夕立が続いた後の虹、人生の1シーンを彷彿とさせるような光景でした。
さて、今回のテーマは「プール制」についてです。既にご存知の方もいらっしゃるかと思います。
「プール」には次の二つの意味があります。
① 人工的に水をためた遊泳場。水泳場。
② 蓄えておくこと。ためること。
一般的なのは①の方ですが、看護師国家試験における「プール」は②の意味で用いられます。
あらかじめストックしておいた問題を、そのまま、あるいはアレンジして繰り返し出題する方法のことを「プール制」と言います。
もう少し詳しくまとめると…
・平成16年の看護師国家試験から導入された制度
・以前の国家試験で出題された問題を、一部改変したり類似する問題にして繰り返し出題すること
・国家試験の質や難易度を一定のものにするねらいがある
「国家試験の過去問を繰り返し解きましょう」とよく言われているのは、過去の問題から出題されることが多いからなんですね。
実際に、国家試験問題のうち約4問に1問がプールされている問題と言われています。
特に必修問題において、プール制による問題が多い傾向にあります。
前回の第111回看護師国家試験では、必修問題50問中36問、実に72%がプール問題でした。
では、どんなプール問題が出題されたか、見てみましょう。
【第94回/午前問題13】
黄疸のある患者に起こりやすい症状はどれか。
1 .色覚異常
2 .搔痒感
3 .関節痛
4 .脱毛
(正答 2)
👇
【第111回/午前問題13】
黄疸のある成人患者にみられる随伴症状はどれか。
1 .動悸
2 .難聴
3 .関節痛
4 .搔痒感
(正答 4)
選択肢も2つまで同じ、問題番号まで同じでした💦
【第105回/午前問題8】
日本の平成25 年(2013年)における家族の世帯
構造で最も少ないのはどれか。
1 .単独世帯
2 .三世代世帯
3 .夫婦のみの世帯
4 .夫婦と未婚の子のみの世帯
(正答 2)
👇
【第111回/午前問題10】
令和元年(2019 年)の国民生活基礎調査で次の世帯
構造のうち最も少ないのはどれか。
1 .単独世帯
2 .三世代世帯
3 .夫婦のみの世帯
4 .夫婦と未婚の子のみの世帯
(正答 2)
年度だけが変わっていますが、選択肢にいたっては内容も順番も同じです。
※ちなみに、国試における統計データですが、第111回では、令和元年(2019年)または平成30年(2018年)が出題されました。
数年に一度、実施される調査(患者調査、国民生活基礎調査の大規模調査など)は、令和元年までのものが出題されています。
もう少しひねった(改変された)出題もありますが、一旦ここまでにしておきましょう。
プール問題の対策はズバリ、「過去問を繰り返し解く」ことが1番です✨
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それでは、過去問をどのように解いていけば効果的なのか、3つのポイントに絞ってご説明します。
ただ出された問題を解いているだけでは、プール問題に対応することが難しいです。
間違えた問題はもちろん、正解した問題でも、なぜこの選択肢が正解だったのか? それ以外の選択肢はどこが違ったのか?という部分を意識して、しっかり教科書を見返しながら復習するようにしましょう。
分野を行き来しながら復習をする機会が増え、知識同士が繋がります◎
ひと通り解いただけでは、「過去問に取り組んだ」とはなかなか言えません。
東京アカデミーの模擬試験や問題集には、チェック欄が3つ付いています。これは、少なくとも3周はしっかり解いてくださいね!ということを指しています。
まずは1周解いて、間違えた問題や自信のない問題を絞って2周目に取り組む…といったように、取りこぼしをしない復習方法を心がけましょう。
上記でもお伝えした通り、必修問題においてのプール問題がかなりの割合を占めています。
必修問題は、8割以上正解しなければならないという合格基準があります。
「必修問題の基準をクリアするためには、過去問にどれだけ取り組んできたかが重要」といっても過言ではありません。
「これから過去問に取り掛かる」という方は、まず必修問題を優先的に取り組むようにしましょう。
金沢校の山越講師は「ゼロから始める全科目対策(ZS-12)」8/13~16を担当します。
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