東京アカデミー東京校
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こんにちは!東京アカデミー東京校の教員採用試験対策担当です。
10月22日(金)に東京都教員採用試験の最終合格発表が行われました。
2022年に受験される方は、今年度の試験結果がどうだったのか、特に倍率や採用人数などが気になっているのではないでしょうか。
本日は東京都教員採用試験のうち、中高社会の受験倍率ついてお話させていただきます。
公立学校教員採用試験では、中学社会や高校社会といった校種ごとに募集している自治体もございますが、東京都の場合は、中高社会(地歴)と中高社会(公民)と教科分けでの募集となっています。
上記を踏まえてそれぞれの受験倍率をみてみましょう。
【地歴】
|
受験者数 |
一次合格者数 |
一次倍率 |
最終合格者数 |
二次倍率 |
最終合格倍率 |
2019年 |
703 |
238 |
3.0 |
119 |
2.0 |
5.9 |
2020年 |
624 |
209 |
3.0 |
117 |
1.8 |
5.3 |
2021年 |
604 |
143 |
4.2 |
92 |
1.6 |
6.6 |
【公民】
|
受験者数 |
一次合格者数 |
一次倍率 |
最終合格者数 |
二次倍率 |
最終合格倍率 |
2019年 |
280 |
96 |
2.9 |
45 |
2.1 |
6.2 |
2020年 |
241 |
106 |
2.3 |
39 |
2.7 |
6.2 |
2021年 |
220 |
49 |
4.5 |
33 |
1.5 |
6.7 |
今年の試験においては、注目したいのが一次試験の合格倍率が過去2年間に比べ、大きく変わりました。倍率が地歴公民ともに1.2倍アップしています。それだけではなく一次合格者数の人数もかなり少なくなっています。
特に公民は、前年に比べ一次合格者数が半分となっていて、今年は一次試験でかなり厳しく受験者を選考したということがわかります。
これまで、教員採用試験では人物重視と強調されてきました。
人物重視であることは変わりませんが、教員となるうえでは、まず前提としてしっかりとした学力を持っていることが必要と再認識された試験だったのではないでしょうか。
上記一次合格者数に加え、一次免除者も加わってきます。
※倍率は、公表されている一次合格者数で二次試験の倍率を出しています。一次免除者を含めると上記倍率より上がりますので、予めご了承ください。
一次免除者は、前年度の成績上位者です。さらに前年から一年かけて現場の経験などを積んで磨きをかけているため、上位に入る可能性が高い方々です。
今年度の結果から、次年度の一次免除者も地歴は約50名、公民は約20名程度の人数になることが予想されます。
二次試験の合格判定も一次試験と同様、成績上位者から合格としていきますので、現役生の方や社会人から教員を目指される方は、一次免除者との競争に勝つためにもしっかりと対策が必要となります。
今年の試験は、地歴・公民どちらも倍率が上がっています。過去2年間倍率は下がっていましたが、今年度は大きく上がっております。
中高社会に限った話ではないですが、東京都の教員採用数が年々減少傾向にあるため、今後も倍率が高くなることも予想されます。
来年度一次試験を受験される方はまずはしっかりと教養試験と専門試験の対策を進めていきましょう。特に専門試験は高得点での競争になることが予想されます。
実際に弊社講座をご利用いただいた合格者の方に聞いてみると8割程度得点していたとのことです。
東京都の場合、共通問題(地歴公民)と選択問題の対策をそれぞれ行う必要があり、特に共通問題に関しては大学で専攻していない分野ですと苦戦する方も多いので、注意が必要です。
また、一次試験対策だけではなく、二次試験対策も重要です。
二次試験の動向でも触れましたが、合格判定は成績上位順です。
また、一次免除の受験者をはじめとして、現場での指導能力・経験のある方もいらっしゃいますので、質疑への回答内容もレベルの高いものが求められます。
特に生徒指導対応の質疑や単元指導計画(学習指導案)に関する質疑はしっかりと受け答えできるように実践練習を重ねて臨むことが重要です。
厳しい試験を突破するために各質疑への回答づくりや根拠を示すことができるように万全な対策が求められます。
倍率を中心に数値で示してきましたが、各試験ともにハイレベルな競争となりますので、
それぞれの試験でしっかりとアピールできるように計画的に対策を進めていきたいところです。
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