東京アカデミー町田教室
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こんにちは。
東京アカデミー町田校の片貝です。
さて、本日は看護師国家試験のプール制について確認してみたいと思います。
看護師国家試験のプール制とは、以下の通りです。
・平成16年の看護師国家試験から導入された制度
・以前の国家試験で出題された問題を、一部改変したり類似する問題にして繰り返し出題すること
・国家試験の質や難易度を一定のものにするねらいがある
「国家試験の過去問を繰り返し解きましょう」とよく言われているのは、過去の問題から出題されることが多いからなのです!
ちなみに第107~110回看護師国家試験の過去問題は、東京アカデミーHP上で無料で閲覧いただけます。
詳しくは看護師国家試験 過去問と解答ページをチェック!
プール制で出題される問題(プール問題)には、2種類存在します。
①問題も選択肢もほぼ同じ内容
②問題文や選択肢は異なるが、問われているのはほぼ同様である内容
①も②も含めると、毎年多くの問題がプール問題であることが分かります。
実にその数、国家試験問題のうち約4問に1問がプールされている問題と言われているのです!知ってましたか?
特に必修問題において、プール制による問題が多い傾向にあります(第110回の看護師国家試験では、44%と半数近くがプール問題なんです!)。
実際に、看護師国家試験の問題を見てみましょう👀❕
①問題も選択肢もほぼ同じ問題
第103回看護師国家試験(追加試験)午前19問 輸液ポンプを使用する目的はどれか。 ❶異物の除去 ❷感染の防止 ❸薬物の効果判定 ➍薬液の注入速度の調整 |
(解答:➍薬液の注入速度の調整)
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第110回看護師国家試験 午前23問 輸液ポンプを使用する目的はどれか。 ❶感染の防止 ❷薬液の温度管理 ❸薬物の効果判定 ➍薬液の注入速度の調整 |
(解答:➍薬液の注入速度の調整)
見比べると、本当にほぼそっくりですよね。こちらの問題は、追加試験から出題された問題がプールされています。
②問題文や選択肢は異なるが、問われているのはほぼ同様である問題
第103回看護師国家試験 午前6問 出生時からみられ、生後3か月ころに消失する反射はどれか。 ❶足踏み反射 ❷パラシュート反射 ❸モロー反射 ➍バビンスキー反射 |
(解答:❸モロー反射)
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第109回看護師国家試験 午後64問 新生児の反応の図を示す。モロー反射はどれか。 |
(解答:❸…大きな音を立てたとき、両手を広げて抱きつくような動作をする)
原始反射に関する問題です。
原始反射はよく狙われやすい問題であり、過去では上記の他にも「第102回午後68問、第110回午後55問」などで出題されています。
上記の問題を見て分かる通り、どちらもモロー反射についての問題です。 問題の出し方が違うだけで、一見違う問題にも見えますよね。
「モロー反射は、生後3か月から4か月頃に消失する」だけを覚えるのではなく、どういう反射かを併せて覚えないと両方正解することが難しいのです。
103回の問題を109回、110回でプールさせたりと、少し期間が空いているような場合も多く見られるのが国家試験の特徴でもあります。
プール問題の対策はズバリ、「過去問を繰り返し解く」ことが1番です✨
しかし、「過去問解いたけど出なかった!」「どのくらいの年数分を解いたらいいのか分からない」と言った方も多いと思います。
どう過去問を解くと良いのか、3つのポイントに絞って紹介します。
1.周辺の知識も合わせて定着させること
ただ出された問題を解いているだけでは、プール問題に対応することが難しいです。
間違えた問題はもちろん、正解した問題でも
・選択肢のどこが違うと思ったから×と判断したのか
・×と判断した選択肢は、どのように記載がされていれば○になるのか
という部分を意識して、復習するようにしましょう。
分野を行き来しながら復習をする機会が増え、知識同士が繋がります。
2.最低でも1年分につき3周、過去5年間分は解き直すこと
ひと通り解いただけでは、「過去問に取り組んだ」とはなかなか言えません。
東京アカデミーの模擬試験や問題集には、チェック欄が3つ付いています。 つまり、少なくとも3周はしっかり解いてくださいね!ということを指しています。
まずは1周解いて、間違えた問題や自身のない問題を絞って2周目に取り組む…といったように、取りこぼしのないような復習方法を心がけましょう。
また、東京アカデミーから出版している「でた問70% 高正答率過去問題集」は、最新の国家試験から過去5年分の問題を収録しています。
しかも、70%以上の正答率だけを集めた参考書です。みんなが解けている問題は、確実に正解出来るようになるまで繰り返し解いていただきたいですね。
あれもこれもひろーく手をつける!という意識より、まずは「第110回の高正答率問題から取り組む」といったように、範囲を決めて確実にこなしていきましょう。
★高正答率過去問題集は過去のブログでも紹介しています!→「看護師国家試験対策のお供に!でた問70% 高正答率過去問題集発売開始」
3.必修問題は特に用心深く!
上記でもお伝えした通り、必修問題においてのプール問題がかなりの割合を占めています。
必修問題は、8割以上を上回る必要があることは皆さんご存知かと思います。
「必修問題の基準をクリアするためには、過去問にどれだけ取り組んできたかが重要」といっても過言ではありません💦
「これから過去問に取り掛かる」という方は、まず必修問題を優先的に取り組むようにしましょう。
第111回看護師国家試験に向けた対策講座をご案内しております。
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講座に関するご相談を随時お受けしております。お気軽にご質問ください。
合格に向けていっしょに頑張っていきましょう。