東京アカデミー池袋校
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こんにちは。大卒程度公務員試験対策の予備校=東京アカデミー池袋校の公務員担当です。
毎週木曜日は、大卒程度公務員試験に関する情報をお届けしています。
今回は、「教養試験の傾向と対策について」がテーマです。
教養試験(国家の場合、基礎能力試験)は、行政職・公安職・資格職・技術職の区分に関係なく、ほとんどの受験先で必要となる試験です。
近年、教養試験をSPIやSCOA等の形式に変更する自治体も増えていますが、教養試験の対策をしっかり行っていれば、学習内容は重複する部分が多いため、それらの試験形式でも対応が可能だと思います。
まず主要な試験の出題内訳から見ていきたいと思います。
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一般知能 |
一般知識 |
|||||||
文章 |
数的 |
判断 |
空間 |
資料 |
社会 |
人文 |
自然 |
その他 |
|
国家一般職 |
11 |
5 |
6 |
2 |
3 |
4 |
4 |
3 |
2 |
国税・財務・ |
11 |
5 |
6 |
2 |
3 |
2 |
4 |
3 |
4 |
A日程関東 |
9 |
5 |
3 |
3 |
1 |
12 |
10 |
7 |
- |
特別区 |
9 |
6 |
5 |
4 |
4 |
4 |
4 |
8 |
4 |
警視庁 |
8 |
6 |
5 |
4 |
2 |
9 |
8 |
4 |
4 |
東京消防庁 |
8 |
4 |
4 |
2 |
5 |
4 |
3 |
10 |
5 |
※2020年度東京アカデミー調べ
文章理解…現代文・英文
社会科学…政治・経済・社会
人文科学…日本史・世界史・地理・(思想)
自然科学…数学・物理・化学・生物・地学
その他…時事・国語・英語
公務員試験は、受験先にもよりますが、一般的に6~7割の得点を取れるように対策をしていく必要があります。
教養科目は、約半分を一般知能科目が占めているため、ここで得点できるかが大きなポイントです。
一般知能科目の特徴は、早く解けるようになるまで時間がかかることです。一気にまとめてやるよりも、毎日少しずつ積み重ねていく方が効果の高い科目です。
文章理解は、現代文と英文(古文)になります。現代文は内容合致や趣旨把握の問題等があり、正しい内容を選択するのか、筆者の主張が的確に述べられている選択肢を選ぶのかによって、読み解き方が異なるので、それぞれのタイプで練習をしていく必要があります。
英文は、早く読むコツはいくつかあり、最も一般的なのは解答の選択肢を先に読むことかと思います。ただ、しっかり読んでしまうと、間違った答えが頭に入って混乱してしまうため、大体の単語の意味を確認するためにさらっとだけ読むのをお勧めします。
数的推理は、小学校~中学校で習う文章題がメインになります。単位や比、分数、公式など、算数・数学の基礎がない状態から始めると苦労する科目ですので、早めに手を付けてください。
判断推理は、公務員試験独特の科目です。数的推理のように計算の要素は少ないですが、与えられた条件や人の証言等から正しい答えを導き出す、論理的な思考力が問われます。ただし、問題と解法のパターンは決まっているため、解き方を理解してひたすら演習を行えば、得意にできる科目です。
空間把握は、展開図や軌跡等の空間認知力が問われます。苦手な人は、得意にするのが難しい科目でもあるため、どうしても苦手な方は、他でしっかり補えるようにしていきましょう。
資料解釈は、通常は出題が少ないですが、国家や東京消防庁では比較的出題が多いです。難しい問題ではないため丁寧に解けば得点しやすい科目です。大きな数値や%のデータ推移等を扱う場合が多いため、概算をしたりすることでなるべく時間をかけないのがポイントです。
一般知識については、出題数の多い社会科学(政治・経済・社会)が重要科目になります。
また、専門科目も勉強する方にとっては、政治は憲法を勉強するうえでの基礎であり、政治学や行政学内容が重なることも多いため、得意にしておくことをおすすめします。経済も、ミクロ・マクロ経済学と内容が重複してきます。
また、最近は時事の出題も多いので注意が必要です。範囲はとても広いですが、国内外の選挙、国際会議、環境問題、ICT・情報関連の動きや用語は頻出のため、時系列も踏まえて把握しておきましょう。時事は、論文や面接でも使えるので日頃からアンテナを張っていきましょう!
人文科学は、受験先によって出題数が異なるため、志望先の傾向を把握しておきましょう。出題数の割に歴史は範囲が広いため、科目を絞って勉強したり、出題の多い近現代に絞ったりと工夫をする受験生も多いです。
自然科学は、それぞれの出題数は少なく、1~2問程度です。
※ただし、東京消防庁は例外邸に出題数が多いので注意!
効率はあまり良くない科目のため、例えば文系の方であれば、暗記で対応しやすい生物や化学、地学に絞って勉強される方も多いです。
まず、各公務員試験は主に、自治体が独自で作成しているパターンと統一問題を使用しているパターンがあります。独自で作問しているのは、国家・東京都・特別区・警視庁・東京消防庁などです。統一試験日に試験を実施している地方自治体は、ほとんどの場合、日本人事試験研究センターという機関が作成した共通の問題を使用しています。
日本人事試験研究センターは、2018年から新教養試験を導入しています。
新教養試験では、各自治体はStandard、Logical、Lightの3タイプの中から試験の種類を選択できます。
Standard…40題120分、五肢択一式。従来の一般知能・一般知識が20題ずつ出題される形式。
Logical…40題120分、五肢択一式。知能重視型で、一般知能27題、一般知識13第の形式。自然科学は出題されない。
Light…75題60分、四肢択一式「社会への関心と理解」「言語的な能力」「論理的な思考力」の3分野からの出題で、内容は最も容易。
ほとんどの場合、Standardの試験のようですが、Logicalの試験の場合、知能の出題が多いため、時間配分がカギになります。募集要項が出たら、どのタイプか調べてみると良いでしょう。
公務員試験は科目が多いため、受験先の特徴と自分のこれまでの勉強経験等から、効率よく勉強するための計画を立てることが必要です。迷ったら、お近くの東京アカデミーまでご相談ください!
講座では、数学が苦手な方向けに基礎数学の講義を実施したり、非公表の新教養試験の聞き取り復元問題を使用した過去問(出たDATA問)を扱ったりと、様々な試験に対応できるものになっています。
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