東京アカデミー町田教室
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こんにちは。
東京アカデミー町田校の片貝です。
さて、本日は看護師国家試験で重要となる「状況設定問題」についてお話いたします。
今回は状況設定問題についてお話いたします。
状況設定問題が苦手…という声を度々お聞きします。
そもそも状況設定問題とは、どのような問題か軽くおさらいしましょう💡
・1問2点の60問、計120点
→特徴的なのは「必修問題や一般問題と違い、1問につき2点の配点であること」でしょう。
配点が高い分、1問正解するだけで多くの点数を獲得することができます。
・看護の現場で想定される状況が設定され、それに対する理解力や判断力を問われる
→長文で状況が説明され、それに対しさまざまな角度から問題が出されます。
文章を正確に読み取り、いかに早く必要な情報を収集できるかが勝負のカギを握ります🔑
・相対基準であるため、合格基準点が毎年変動する
→一般問題と状況設定問題を足したもの(250点満点)で計算され、合格基準点は毎年変動があります。
250点満点に対し、例年6割ちょっとで合格ラインに達するといわれています。
今年度受験される皆様は、一般問題と合わせて7割正解を目指すと良いですね。
★上記と併せて、👉厚生労働省のHP👈もチェックしましょう!
状況設定問題とは何かを知っていただけましたか?ここからは不合格に陥りやすいポイントを、実際に過去問を見ながらお伝えしていきます!
危険ポイント①:文章内から読み取れる内容を正確に集め、整理ができない
収集する情報は以下の通りです。
・検査値、バイタルサイン
・患者の兆候や病状
・周囲の環境
・年齢や性別
・既往歴 など
分かりやすいように、過去の国家試験問題で出された「第108回午前106」を見てみましょう👀
Aさん(34歳、初産婦)は、夫(37歳、会社員)と2人暮らし。事務の仕事をしている。 Aさんの妊婦健康診査時のアセスメントで適切なのはどれか。 1.妊娠性貧血 |
必要な情報はきちんと整理されましたか?
「情報をいかに早く・正確に読み取れるか」がものを言う部分です!躓きやすい方は要注意⚠
上記の5つの項目を意識しながら、まずは情報を振り分けることを意識してみましょう👀
バイタルサインだけではなく、文章内で説明されているところ(「非妊時より白色の膣分泌物は多いが、掻痒感はない」など)もこぼさず拾ってくださいね!
危険ポイント②:根拠が説明できない
問題文とオープンセサミを使用しながら、選択肢をひとつずつ確認していきましょう!
★オープンセサミって何?と思われた方は、オリジナル教材紹介ページをご覧ください。
①妊娠性貧血(セサミ④P.208)
妊娠性貧血を判断する上で必要となる検査値は、『❶ヘモグロビン値❷ヘマトクリット値』ですね。ここはパッと出てきていただきたいところです!
妊娠性貧血と判断される基準と照らし合わせて、確認してみましょう。
②膣カンジダ症(セサミ①P241)
膣カンジダ症を判断する上で必要となる情報は、『非妊時より白色の膣分泌物は多いが、掻痒感はない』の部分です。
膣カンジダ症の症状として、掻痒感が起こりやすいことが挙げられますよね。白色の膣分泌物は非妊時からみられていることも、判断する上では大切です。
③胎児発育不全(セサミ④P152・153)
胎児発育不全を判断する上で必要となる情報は、『❶妊娠24週4日❷胎児推定体重700g』の部分ですね。
その情報を踏まえて、❶妊娠24週は約何か月に当たるか❷その時の胎児の平均体重はどのくらいか をきちんと計算できますか?
暗記するのはなかなかの力技です。胎児の体重を計算する方法がセサミ④P153に記載されていますので、不安な方は確認しましょう!
④妊娠高血圧症候群(セサミ④P205・206)
妊娠高血圧症候群を判断する上で必要となる検査値は、『❶血圧❷尿蛋白』ですね。
妊娠高血圧症候群の判断基準140/90mmHgを知っていれば、高血圧と判断されないことがすぐに分かるはずです!
尿蛋白が±であることからも、自信を持って候補から削除できるといいですね。
このように、「何故この選択肢は違うのか・何故正解と判断したのか、理由を説明できるくらい考える」ことが大切です💡
根拠が答えられない部分は、支えとなる基礎学力が不足している証拠です。該当する部分だけでなく、その分野の基礎まで戻り学習し直しましょう!
これは状況設定問題だけでなく、必修・一般問題も当てはまります!同様に解いていきましょう。
危険ポイント③:繰り返し解く練習をしていない
ここが不足している方が圧倒的に多い印象があります💣
繰り返すためにも、上記のような問題の解き方をしっかりマスターする必要があります(今回の例では母性看護学を取り扱っていきました)。
なお、東京アカデミーでは「病院実習に行ってこそ学べる状況設定問題対策講座」を11/21または11/23に実施されます。
講座の詳細は下記をご確認ください。
第111回看護師国家試験に向けた対策講座をご案内しております。
【冬期集中講座】
毎年人気の冬期集中講座のご案内です。
対面式講義は「コチラ」を。
Zoomオンライン講義は「コチラ」をご確認ください。
◆申込特典おてがるチェック
・最新の「国民衛生の動向」の動向を踏まえ、最新衛生統計や関連法規のポイントを分かりやすく解説した資料集です。
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・冬期集中講座の冬期全科目(対面式・オンライン)、必修総仕上げゼミ(対面式・オンライン)、科目別強化トレーニングゼミ(オンライン)、総合対策(オンライン)お申込者への配付となります。
※上記表紙は昨年度のものです
【秋・冬のワンコインセミナー】
ワンコイン500円で受講できる秋と冬に行うセミナーです(町田校での開講はございません)。
※詳細は「コチラ」です。
【病院実習に行ってこそ学べる状況設定問題対策講座】
病院実習に行ってこそ学べる看護師国家試験対策について、過去の状況設定問題を使用しポイントをまとめます(町田校での開講はございません)。
※詳細は「コチラ」です。
講座に関するご相談を随時お受けしております。お気軽にご質問ください。
合格に向けていっしょに頑張っていきましょう。