東京アカデミー大阪校
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11月15日に中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会(第5 回)が開催され、その中で、
「『令和の日本型学校教育』を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて」(審議まとめ)がとりまとめられ末松大臣らに報告されました。
参照:中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会(第5回)・初等中等教育分科会教員養成部会(第126回)合同会議資料
この特別部会は2021年3月12日の文部科学大臣による「教師の養成や採用・研修等の在り方について」の諮問を受けて設置されたものです。
大きな社会的変化を踏まえて、教師の養成・採用・研修についてどのような在り方が望ましいのかが審議されています。
この度の審議まとめでは、
1.「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿、として
・学び続ける教師
・教師の継続的な学びを支える主体的な姿勢
・個別最適な教師の学び、協働的な教師の学び
・適切な目標設定・現状把握、積極的な「対話」
・質の高い有意義な学習コンテンツ
・学びの成果の可視化と組織的共有
2.「新たな教師の学びの姿」の実現に向けて早急に講ずべき方策、として
・公立学校教師に対する学びの契機と機会の確実な提供(履歴の記録管理、受講奨励)
・現職研修のさらなる充実に向けた国による指針の改正
・国公私立学校の教師を通じて資質能力を向上する機会の充実
・教職に就いていない者のための学習コンテンツの開発
3.準備が整い次第講ずべき事項と具体的方向性、として
・研修履歴を管理する仕組みの高度化
・新しい姿の高度化を支える3つの仕組み
・教職員支援機構の果たすべき役割
などが重要とされています。
また、「新たな教師の学びの姿」を実現するための方策を講じることで、教員免許更新制が制度的に担保したものは総じて代替できる状況が生じることなどから、上記2の早急に講ずべき方策と同時に、教員免許更新制を発展的に解消し、「新たな教師の学びの姿」を実現し、教師の専門職性の高度化を進めていく、としています。
さらにこうした姿を実現するために、持続可能な学校教育の中で教育成果を維持し、向上させることができるよう、学校における「働き方改革」を進めていくことの重要性についても改めて触れられています。