東京アカデミー大阪校
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みなさん、こんにちは。公務員試験の予備校、東京アカデミーです。
先週のブログでは、東京アカデミーのホームページ活用法について取り上げました。
今回は教養試験「社会」の出題傾向と対策について取り上げます。
社会の範囲においては、政治色あるいは経済色が濃い問題から、環境問題や人口問題の他、社会常識を問うようなものや時事的な社会問題まで、幅広く出題されています。
そのため、日頃からまめにテレビやネット、新聞などで時事問題に目を通すようにし、社会の動きを捉えておく必要があります。
なお「週刊高卒公務員BLOG」においても「社会時事対策」として、過去回にて、政治分野をピックアップしていますので、合わせてご確認下さい。
主な出題分野の内訳は以下の通りとなっています。
【社会】
労働問題と消費者問題、日本の社会保障制度、人口問題、地球環境問題、現代社会の特質と文化、時事問題など
それでは、過去問にチャレンジしてみましょう!
労働や雇用に関連する用語に関する記述として最も妥当なのはどれか。
(2020年 海上保安学校)
1 テレワークは、派遣労働や業務の外注によって行われる労働のことであり、仕事を失った者のセーフティネットとして機能する労働形態の一つである。
2 ニートは、パート労働者や契約社員など雇用期間が短期間の労働者の総称である。このうち、我が国では不況により企業からリストラされた中高年労働者の割合が増えている。
3 フリーターは、求職活動をしていない失業者の総称である。我が国では生活意識の変化に伴い増加傾向にあり、2015年以降の完全失業率が10%を超える大きな要因となっている。
4 フレックスタイム制は、労働時間の多寡ではなく仕事の成果に応じた評価がなされる仕組みであり、我が国では、看護や介護などの専門分野の外国人労働者に適用されることが多い。
5 ワークシェアリングは、労働者一人当たりの労働時間を短縮し、雇用する労働者の数を維持・創出するものであり、失業者を減らす取組の一つでもある。
【正答】 5
【解説】
1 誤り。
派遣労働や業務の外注によって行われる労働はアウトソーシングである。テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用して場所や時間の制限を受けずに柔軟に働く形態のことをいう。
仕事を失った者のセーフティネットとして機能するものとしては、雇用保険や生活保障が挙げられる。
2 誤り。
ニートとは、15~35歳の非労働人口(仕事をしていない、また、失業者としての求職活動をしていない者)のうち、学生と主婦を除いた人のことをいう。
短時間労働者やリストラされた中高年労働者とは関係がない。パート労働者や契約社員など短期間労働者を非正規雇用労働者という。
3 誤り。
フリーターとは、15~34歳の間で、学生や主婦を除いたアルバイト・パートをしている人、およびアルバイト・パートを希望する人のことをいう。
生活意識の変化に伴い増加傾向にあり、完全失業率を低下させる要因の一つとなっている。
また、我が国ではこれまで完全失業率が10%を超えたことはなく、2015年以降2019年までは3.4%から2.4%と減少傾向にあった。
4 誤り。
労働時間の多寡(たか)ではなく仕事の成果に応じた評価がなされる仕組みは、高度プロフェッショナル制度(特定高度専門業務・成果型労働制)といい、金融ディーラーやコンサルタントなど専門職に適用される。
フレックスタイム制とは、変形労働時間制のうちの一つで、定められた労働時間の中であれば労働者自身が始業時間と就業時間を自由に決めることができる制度である。
しかし、必ずしも外国人労働者に適用されることが多いとはいえない。
5 正しい。
ワークシェアリングは、オランダやドイツなどで実施されている。
次回は12/11更新「日本史」の出題傾向についてです。それでは来週のブログもお楽しみに!
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