東京アカデミー町田教室
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みなさんこんにちは。
東京アカデミー町田校の片貝です。
以前にもご案内しましたが、本日は出題基準/必修問題の中のひとつの小項目から複数問出題されていた第110回看護師国家試験過去問題をみていきたいと思います。
①出題基準の項目
・目標Ⅲ.看護に必要な人体の構造と機能および健康障害と回復について基本的な知識を問う。
・大項目12.薬物の作用とその管理
・中項目B.薬物の管理
・小項目c.薬理効果に影響する要因
このひとつの項目に該当する第110回過去問題は下記の2問でした。
②上記項目から出題された2問
【午前問題№17】
カルシウム拮抗薬の血中濃度を上げる食品はどれか。
1 .牛乳
2 .納豆
3 .ブロッコリー
4 .グレープフルーツ
【解 説】
1は×です。牛乳はテトラサイクリン系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬などの吸収や作用を低下させるはたらきがあります。
2 と3は×です。納豆や緑黄色野菜のブロッコリーはビタミンK を多く含み、抗凝固薬のワルファリンカリウムのはたらきを抑制します。
4は○です。グレープフルーツに含まれる物質が、カルシウム拮抗薬を代謝する酵素のはたらきを阻害するためカルシウム拮抗薬の血中濃度が上昇します。
よって正答は4です。
【午後問題№17】
経口投与後の薬物が初回通過効果を受ける場所はどれか。
1 .胃
2 .肝臓
3 .小腸
4 .腎臓
【解 説】
初回通過効果とは、服用した薬物が全身を循環する前に分解・代謝されることをいいます。
肝臓は多くの代謝酵素があるため、門脈を経由する薬物は肝臓で代謝されます。
よって正答は2です。
このようにひとつの項目から複数出題されるケースがあります。
もしもこの項目の理解がないと複数問の得点ができない場合も考えられます。
より一層注意して必修問題の対策をしていきましょう!
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