東京アカデミー町田教室
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みなさんこんにちは。
東京アカデミー町田校の片貝です。
さて、以前にもご案内しましたが、本日は第110回看護師国家試験で出題された必修問題の中で、再度確認しておきたい問題とそのポイント解説を行います。
看護師国家試験の過去問は、対策を行う上でとても大切です!
それでは確認していきましょう。
◆第110回看護師国家試験 午前・必修〔問題 2〕目標Ⅰ
平成29年(2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病はどれか。
1 .新生物〈腫瘍〉
2 .呼吸器系の疾患
3 .消化器系の疾患
4 .内分泌、栄養及び代謝疾患
正答 3
◆上記問題のポイント解説
目標Ⅰでは社会保障制度の問題が多く出題されます。
ここ数年、社会保障制度・統計の問題は、必修に限らず一般問題・状況設定問題でも大きな配点を占めるようになっています。
必修問題で問われることは基本、重要事項です。
形を変えて、一般問題、状況設定問題でも出ることがあります。
設問に絡んだ知識も一緒におさえましょう。
患者調査は病院及び診療所を利用する患者について、その傷病の状況等の実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得るために3年に一度実施されている調査です。
受療率は以下の計算式から算出されます。
受療率(人口10万対)= 推計患者数÷推計人口 ×100,000
平成29年の患者調査では外来受療率は5,675であり、外来受療率が最も高い年齢域は80~84歳でした。
1 .× 新生物〈腫瘍〉は197です。
2 .× 呼吸器系の疾患は497です。
3 .◯ 消化器系の疾患は1,021です。
4 .× 内分泌、栄養及び代謝疾患は350です。
よって、最も高いのは消化器系の疾患になります。
統計を知っていれば解ける問題ですが、知らなければ「消化器系の疾患で受診する人よりも、糖尿病や脂質異常症の人の方が多いのでは?」と感覚で解いてしまいがちです。
消化器系の疾患には「う歯、歯周病」の歯科領域の疾患が含まれています。
外来受診に歯科受診が含まれていることを考えれば合点がいきます。
なお、この「外来受療率」と似ている統計値に「通院者率」があります。
名称が似ている統計値は必ず「◯◯調査」の「◯◯」と正式な名称でインプットしましょう。
通院者率は国民生活基礎調査で調査されます。
国民生活基礎調査は、3年ごとに大規模な調査が行われ、過去の国家試験ではこの調査から有訴者率なども出題されています。
第111回対策では、令和元年に行われた大規模調査の結果を確認しておきましょう。
令和元年の調査における通院者率は人口千人当たり404.0です。傷病別にみると、男女ともに「高血圧症」での通院者率が最も高くなっています。
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