東京アカデミー静岡校
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東京アカデミー静岡校の浅山です。
第102回看護師国家試験より非選択式の計算問題が導入されました。
この計算問題ですが苦手としている方が多いのですが、実は非選択式の導入前と導入後では難易度が変わりません。
高校数学の教員免許を持っているので解き方のポイントを調べてみました。
第2回目は希釈と注射薬の問題です。→前回の滴下計算はコチラ
希釈の問題は百分率つまりパーセントで出題されます。
全体の量を100としたときの値を表します。
高校では「確率」の分野で習いますが分数が苦手の方も多いです。
なので覚えることを1つに絞ります。
パーセントを計算で使う場合は小数点を2個左にすると覚えてください。
例えば6%は0.06、0.1は0.001を計算で使います。
第104回午後90
6%の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を1,000mL作るために必要な6%次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
大切な数字を青色にしました。
前回と同じく過去問を見ましたが同じタイプの薬液を水で薄める問題しか出題がありません。
看護の現場でも薬液を薄めて使うことがあっても濃くして使うことはないですよね。
数学が苦手な方は下の緑の文字のところを飛ばして読んでください。
高校数学的な解き方を考えると薄める前の溶質の量と薄めた後の溶質の量が同じになればよいのです。
6%次亜塩素酸ナトリウム液の量をXとすると
6%の溶質→0.06X 希釈水の溶質→0(水だから入っていません) 0.1%の溶質→0.001×1000
つまり 0.06X+0=0.001×1000 → 0.06X=0.001×1000 →両辺(百分率の方)を100倍します→ 6X=0.1×1000
この問題には 原液の濃度(%)×薬液量=希釈液の濃度(%)×希釈液量 という公式があります。
計算式は 6×X=0.1×1000 となります。
この公式なら上の百分率のところの考えなしに解くことができます。
公式を覚えるのが大変な場合は高校の濃度計算から考えてもいいと思います。
計算すると答えは X=16.66… となり四捨五入して17となります。
第103回午後90
「フロセミド注15mgを静脈内注射」の指示を受けた。注射薬のラベルに「20mg/2ml」と表示されていた。
注射量を求めよ。
ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。
注射薬の問題は比で解きます。
注射量をXとすると → 15mg:X=20mg:2ml
比の計算は内側と内側、外側と外側を掛け算です → 20X=15×2=30 X=30÷20=1.5ml
希釈計算の問題も注射液の問題も他の種類の出題はありません。
つまりこのパターンを覚えておけば攻略が可能です。
計算問題を苦手と考えず取り組んでみましょう。
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