東京アカデミー神戸校
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みなさん、こんにちは。公務員試験の予備校、東京アカデミーです。
先週のブログでは、「社会」の出題傾向と対策について取り上げました。
今回は教養試験「日本史」の出題傾向と対策について取り上げます。
日本史は、ポイントを絞らないと膨大な量の事項を暗記しなければならなくなるため、時代を追いながら要点を整理していくことが大切です。
中でも江戸・明治・大正時代は頻出分野なので、しっかりおさえておきましょう。
武家社会については、主要な乱とその背景及び事件と政策についてしっかりつかんでおく必要があります。
特に江戸時代に実施された三大改革は頻出事項です。
近代・現代では、時代の動きが激しくなるので、政治的事件の要因と結果を順を追ってマスターしましょう。
ポイントは、戦争と外交です。
文化からの出題はあまり多くはないですが、「文学・芸術」での出題もあるので、各文化の特徴と活躍した著名な文化人は最低限おさえておくとよいでしょう。
また日本史の時代ごとの出題数ですが、近現代になるほど出題数が多くなるので、順序を立てて勉強を進める必要があります。
近現代の社会と文化(明治以降)>近世の社会と文化(戦国~江戸)>中世の社会と文化(鎌倉~室町)>原始・古代の社会と文化(原始~平安)
それでは、過去問にチャレンジしてみましょう!
次のア~ウは自由民権運動の各局面に関する記述であるが、これらを時代の古いものから順に並べているのはどれか。
(2014 地方初級)
ア 板垣退助らは征韓論を主張して政府を去ると、政府による近代化政策の推進を専制政治であると批判して民撰議院設立の建白書を政府に提出し、国会の早期開設を求めた。
イ 西南戦争後、自由民権運動が豪農らも参加する全国的な運動となっていき、国会期成同盟が結成された。これに対し、政府は集会条例などによって運動を取り締まった。
ウ 政府が開拓使の官有物を関係者に安く払い下げようとする事件が起こり、政府批判が高まると、政府は払い下げを中止し、10年後の国会開設を約束した。これを受けて民権派は自由党や立憲改進党を結成した。
1 ア→イ→ウ
2 ア→ウ→イ
3 イ→ウ→ア
4 ウ→ア→イ
5 ウ→イ→ア
【正答】 1
【解説】
ア 1874年、 板垣退助や後藤象二郎らは、政府に民撰議院設立の建白書を提出し、これを契機に国会の開設や憲法の制定を定める自由民権運動が全国的に広まった。
イ 1877年、西郷隆盛を首領として不平士族の反乱である西南戦争が起こったが、政府により鎮圧された。1880年、国会開設請願運動である国会期成同盟が結成されたが、これに対し政府は集会条例を定め、結社の活動を制限した。
ウ 1881年、北海道の開拓使官有物払下げ事件が起こり、政府批判の声が高まったため、政府は国会開設の勅諭を出し、1890年に国会を開設することを公約した。
よって、ア→イ→ウの順である。
次回は12/18更新「世界史」の出題傾向についてです。それでは来週のブログもお楽しみに!
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