東京アカデミー東京校
ブログ
こんにちは。東京校公務員チューターです。今回は行政法です。よろしくお願い致します。
行政法は憲法と並んで多くの方にとっての必須科目となっていると思います。しかし難易度としては民法>行政法>憲法でほぼ間違いないと思いますし、憲法の簡単さと比べてしまうと、やはり行政法は一定程度の苦手意識を持っている方も多いと思います。その根底には行政法と日常生活との乖離があると思います。憲法と民法は現在の私たちの生活と深くかかわっていますが、行政法は公務員になった後に関わるようになる法律ですから、やはりどこか疎外感がありますよね。ですので、他の2法と比べてより理論的な理解が必要です。
行政法の基本原理(法律の法規創造力・優位・留保)と公法・私法の関係を覚えれば十分だと思います。私はそれで大丈夫でした。ただ、特別区では法源の問題が周期的に出題さます。今年度の私の問題で法源が出題されたので来年以降はあまり出題可能性は高くありませんが、不安な方は勉強しておくといいでしょう。
行政行為・強制措置・その他行政作用・行政手続法・情報公開・個人情報保護と盛りだくさんです。特に前4つは最重要で必ずマスターしましょう。行政行為の種類、執行罰・行政罰、行政指導の法的拘束力、処分などの複雑な箇所は意識して理解を深めていきましょう。
また、「宝塚市パチンコ条例事件」などの一見道理が通らないような判例も混同せずにしっかりと覚えていきましょう。
こちらも損失補償・国家賠償・行政不服申立て・行政事件訴訟の4本柱で構成されており、全て重要で落とせません。前者2つは国の行為が適法か違法かの違いによるもので感覚的にも理解しやすい内容だと思います。両者とも意義と本質さえ理解してしまえば損失補償は完全補償か相当補償か、国家賠償は違法か適法かの判例判別になるので比較的簡単です。
問題は後者2つですね。こちらは法律学系全体で見ても有数の難関だと思います。不服申し立ては再調査・審査・再審査それぞれの・関係・対象・期間などを区別して覚えなければなりませんが、覚える量そのものは多くないので1つずつ丁寧に覚えていきましょう。行政事件訴訟は行政事件訴訟の種類・法定抗告訴訟の内容・当事者訴訟の違い・原告適格/訴えの利益などを判例とともに覚えなければならないため、非常に時間と労力がかかります。しかし行政事件訴訟はどの試験でも出題頻度が高く行政法で一問落とすのは厳しいのでしっかりマスターしましょう。
難しくはありません。委任・代理・専決、地方公共団体の長・議会、住民の権利、公物などを押さえれば十分だと思います。教養政治の地方自治の発展版だと思っていただければいいと思います。
ちなみに行政救済ですが特別区では過去19年間で行政事件訴訟が一番多く出題されていて11問、次点で国家賠償が10問です。国家一般職では一科目5問だった過去17年間では行政事件訴訟が19問と圧倒的でほぼ毎年+同年に2問出題もありました。時点で国家賠償の11問です。
このことから行政救済はしっかりとやっておく分野であると言えますし、過去問から力を入れる分野を見つけ出すことも重要ですよね。皆さんもぜひ過去問研究をしてみてください。
実際に受験された方の生の声は必ず皆様の受験に役立つはずです。
公務員チューターからの受験アドバイスはコチラよりご覧いただけます。
公務員試験対策講座(大卒程度)(東京校)-ブログ一覧 | 就職に直結する採用試験・国家試験の予備校 東京アカデミー東京校 (tokyo-ac.jp)