東京アカデミー岡山校
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皆さんこんにちは!公務員試験対策の予備校、東京アカデミー岡山校の公務員担当です。
今回は、「個人面接対策(コンピテンシー面接)」についてご紹介いたします。
そもそもコンピテンシー面接とは、受験生の今までの経験の中で“行動特性”に焦点を当てて、なぜそのような行動を取ったのかを背景や状況を掘り下げながら質問して掘り下げていく面接手法のことです。
ここでいう「今まで」とは大学生であれば大学生活の中での、社会人であれば社会人生活の中でのことを指します。なるべく直近の経験談を取り上げるようにしてください。
①「行動特性」を探る質問と回答の例
Q.あなた自身が問題(課題)解決のために取り組んだ具体的なことには、どんなことがありますか?
A.バトミントンサークルで、全員が納得して活動できるように、代表として意見調整を行いながら運営しました。
Q.なぜ、そのように心がけたのですか?
A.実際に意見対立があったからです。
Q.どういう対立ですか?
A.上級者から初心者まで全員で楽しむ案と、レベルの高い練習を行い技術向上を図る案で意見が分かれたことです。
Q.どのように解決しましたか?
A.私自身が1人でも多くのサークル員に楽しんでもらいたいという思いがあったことから、全員で楽しむ運営を進めていきました。しかし技術向上を望む意見にも応えるため、これまでに無かった●●や▲▲等の活動内容を取り入れることにより、全員に納得してもらうことができました。
②「背景や状況」を確認する質問と回答の例
Q.あなたが代表を務めたサークルには、何人のサークル員がいるのですか?
A.40名です。
Q.代表になったのは、立候補、どなたかの推薦や選挙、それともくじ引きですか?
A.立候補です。
Q.なぜ代表を務めたのですが?
A.下級生の頃に感じていたサークルの課題を解決するには、代表になることが最善だと思ったからです。
Q.それはどういう課題ですか?
A.上級者が常に高いレベルで練習や試合を行うため、初心者がついていけず、幽霊サークル員が増えていたことです。
以上のように「なぜ?」「どのように?」「どうやって?」とこれまでの経験談について深く突っ込んだ質問が多いのが特徴です。
また一つのエピソードに関することだけでなく、他にもあなたの強みが発揮できたエピソードがあるか?という質問が来ることもあるため、注意が必要です。
このように過去の具体的な行動を聞き出し、似たような場面での行動再現性の有無やコンピテンシーレベル(1.受動行動 2.通常行動 3.能動行動 4.創造行動 5.パラダイム転換行動)が判定されます。最上級の「パラダイム転換行動」とは、これまでにない発想を打ち出し、周囲にまで行動変容を促しながら思いを実現する行動のことを言います。
この手法は国家公務員一般職や東京特別区等で用いられています。特に特別区では例年自身の強みや志望動機について面接試験冒頭に3分間プレゼンテーションを行うこととなっており、それに対する質問にもコンピテンシー面接の手法が用いられます。受験生の方々は心得ておいてください。
またコンピテンシー面接が採用されない自治体、採用されているかどうかわからない自治体を受験する方についても、コンピテンシーを想定した面接対策をしておけば、内容に説得性のある自己PRができます。
抜かりなく対策を行っていきましょう。