東京アカデミー大阪校
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こんにちは、東京アカデミー大阪校でございます。
第35回国家試験の弊社自己採点会にて正答率が高かった問題をご紹介する「高正答率過去問アタック!」
地域の生産者や関係機関と連携した小学生への食育を計画している。プリシード・プロシードモデルに基づくアセスメント内容とその項目の組合せである。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
⑴ 地域の食文化の学習が必要だと考えている保護者の割合 ──────── 行動と生活習慣
⑵ 地域の産物を給食で提供することに関心がある流通業者の有無 ───── 準備要因
⑶ 地域の生産者の協力を得た授業の実践状況────────────── 強化要因
⑷ 児童の体験活動が可能な地域の農地の有無────────────── 実現要因
⑸ 農業体験学習をしたことがある児童の割合────────────── 教育戦略
正答)4
●ポイント●
この問題では、16.7%の方が、選択肢2を選ばれていました。
・プリシード・プロシードモデルは、比較的大きな集団の状況を多角的にアセスメントし、QOL や健康水準の向上について検討するのに適したモデルの一つである。
・準備要因:対象者が行動を起こそうと決心するための条件
例)知識、態度、信念、価値観、認識など
・強化要因:対象者が行動を起こし、起こした行動の継続を支援する社会的支援
例)行動後の周囲の反応、報酬など
・実現要因:行動変容や環境改善を可能にする技術や資源
例)行動するために必要な技術、行動を促進する保健・福祉・医療サービスや施設の近接性
高校の男子運動部の顧問教員より、部員が補食としてスナック菓子ばかり食べているのが気になると相談を受け、栄養教育を行うことになった。栄養教育の目標の種類とその内容の組合せである。
最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
⑴ 実施目標───── 学校内の売店で販売する、おにぎりと果物の品目を増やす。
⑵ 学習目標───── 食事の悩みがある部員には、個別相談を行う。
⑶ 行動目標───── 補食として牛乳・乳製品を摂取する。
⑷ 環境目標───── 体組成をモニタリングする。
⑸ 結果目標───── 補食の摂り方と競技力の関連を理解する。
正答)3
●ポイント●
この問題では、15.3%の方が、選択肢4を選ばれていました。
部員の体組成の変化を経時的に確認することは、栄養教育の目標ではなく、経過評価のアセスメント方法にあたるので、間違いですね。
※上記、第35回正答率は、弊社実施の「第35回管理栄養士国家試験本試験採点会」参加者3,487名の集計データによるものです。実際の国家試験の正答率ではございません。
事例問題ばかりを集めたオリジナル問題集を使って、事例のポイントから考え方をお伝えいたします。是非ご検討ください。
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