教員採用試験　論作文(小論文)出題テーマや対策法・書き方について

こんにちは。東京アカデミー河田です₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾

1/4096の確率を引き当てる驚異的な運を発動しました。

こんなところで運を使ってしまってよいのか不安になりましたが、来年で運がリセットされることを祈ります。

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論作文の予想されるテーマとは

教員採用試験といえば、筆記試験・面接試験・論作文試験の3つの試験がある自治体が多いかと思います。

その中でも特に対策不十分となるのが、論作文です。

というのも、「筆記試験対策に時間を取られすぎて対策する暇がなかった」という事例が多いですね。

教員採用試験で出題される論作文のテーマは、4つの分類が挙げられます。

それぞれ自分が受験する自治体がどのテーマなのか事前に知っておくことが大切です。

1.教師論

「理想の教師像」「信頼される教師」など、受験者が目指す教師像を書く課題が多く、この論述を通して受験者の教育理念や熱意が評価されます。

自治体が設定している理想の教師像の項目と、自身の経験を組み合わせて書きましょう。

＜2020年度出題例＞

・これからの学校に求められる教育とは。〈山形県〉

・基礎的、基本的な知識技能の習得のために教員として取り組むこと。〈滋賀県〉

・子どもが憧れる教師とは。〈長崎県〉

2.教育論

「心の教育への提案」「児童・生徒の自分探しの旅をどう助けるか」といった具体的教育論が求められる課題で、教育の現状を踏まえた論述と、個性的な提案が期待されます。

教育原理や教育法規の知識をどこまで活かすことが出来るか、がポイントです。

お題と的外れな論述を行わないよう、気を付けましょう。

＜2020年度出題例＞

・次の文章を読んで、あなたが児童生徒に教育を行うに当たって大切にすることは何か、あなたの考えを書きなさい。〈群馬県〉

3.生徒指導・学習指導

「いじめにどう対処するか」「授業についていけないと言う児童・生徒にどう対応するか」といった実際的な課題が出題される場合で、現実を無視した抽象論は不可です。

教育現場のいじめの現状・文部科学省からの法令のチェックは必須です。

＜2020年度出題例＞

 ・新しい学習指導要領では、子供たちの「生きる力」を育むために、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善を重要視している。このことを踏まえ、あなたは小学校の教員として、どのような点に留意して授業に取り組むか、具体的に述べよ。〈和歌山県〉

・日本の子どもたちの自己肯定感は諸外国と比べて低い、ということが言われています。自己肯定感が低い理由にはどのようなことが考えられますか。また、自己肯定感を高めるために，あなたは教員としてどのような取り組みを行いますか。〈山梨県〉

4.抽象題

教育とは直接的な関係がない「声」「感性」といったテーマで、発想力や教養、文筆能力が試されます。

唯一、教員採用試験とは全く異なる問題が出題されます。

「テーマの捉え方」がポイントです。そこから自分の経験を交えて論述するのが大まかな流れとなります。

＜2020年度出題例＞

・「しなやか」について論ぜよ。〈長野県(高校)〉

 

全国で最も出題が多いものは➂の生徒指導・学習指導(29自治体)で、最も少ないテーマは④抽象題(2自治体)でした。

論作文・面接試験などで特に頻出テーマとなるのが「いじめ対策」。こればかりは外せません。

過去にこちらの記事でも触れております。☞【教員採用試験　最重要課題のテーマについて】

 

東海地区の出題例

東海地区(愛知県・名古屋市・三重県・岐阜県)では全自治体で論作文の出題があります。

それぞれ過去問題と形式をお教えします。

愛知県

愛知県は、グラフを元にして執筆させる「グラフ題」と、ある程度の長文を読ませてから執筆させる「文章題」の2パターンから交互に出題されます。

今年(2023年度受験)はグラフ題だったので、来年（2024年夏）は文章題が出題されます。

一次試験で採点・評価されるため、苦手な人は早期対策が重要です！

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名古屋市

名古屋市では全国的に珍しい「抽象題」が出題される自治体です。試験は一次試験にあります。

さらに名古屋市は罫線式ではなく、A4用紙を渡されるだけで具体的な文字数がありません。

書き方のコツをつかんでいないと苦労します。

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三重県　　

三重県は60分で大問1つではなく、字数制限が少ない問題を複数出題されることが特徴です。試験は二次試験です。

さらにそれぞれテーマがバラバラですが、教育時事・ご当地問題からの出題が頻出です。

時事問題に関して強めのアンテナを張りましょう。

1つの問題に没頭しすぎていると、後の問題が書けないので、時間配分に要注意です。

●60分・230字～300字(抽象題)

<出題例>　

第一問：インターネット利用状況のグラフからの出題

第二問：ヤングケアラーの実態に関する調査からの出題

第三問：三重県づくり条例からの出題　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

岐阜県

岐阜県は校種によって課題が異なります。一部選考により筆記試験の代わりに一次試験で出題されるものもあります。

テーマは教育論、生徒指導・学習指導の2パターンがあります。

ICTを活用してどのように授業したいかといった現代の教育現場を見据えた課題も出題されています。

●60分・文字数はそれぞれ校種により異なる

<出題例>　

小・中学校：いじめ、アナフィラキシーショックについて

高校：ICTの活用方法について

 

どの自治体も傾向・形式を知ることが対策への近道です。

下調べはしっかり行いましょう。

愛知県・名古屋市論作文対策講座を開講します。

1月より愛知県・名古屋市論作文対策講座を開講予定です。

論作文はどうしても独学での対策が困難で、他者の意見が大変貴重です。

この講座ではそれぞれの自治体の傾向と対策を講義で聞いた後実際に執筆することが出来ます。

さらに、次の講義で執筆したものを担当講師が添削して返却、総論講義を行うので、自分に足りない点を見つけることができます。

毎年大変人気で、すぐに定員締切となってしまうので、お申し込みはお早めにお願い致します。

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