東京アカデミー静岡校
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2022年の教員採用試験最終合格を目指しているみなさん、こんにちは。
東京アカデミー静岡校の教採担当「中の人」です (^^)ノシ
今日取り扱うのは、教職教養編の第5回 大問の6です。出題の種類としては教育原理か教育時事ですが、内容としては「学習指導要領」になります。小学校・中学校・高等学校の各指導要領の第1章 総則内の学校運営上の留意事項に関わる文章からの出題ですね。
大問6 次の文は、「交流および共同学習ガイド(平成31年3月文部科学省)第1章 交流及び共同学習の意義・目的」の一部である。文中の(㉟)~(㊳)に入る語句を以下のア~コから一つずつ選び、記号で答えなさい。
問題そのものはいつも通り、出題者が重要と思う文書からの出題であり、単純な穴埋め問題ですよね。出題されているのは問題の出典にもあるように「障害のある児童生徒とない児童生徒を交流させるとどのようないい事があるのか」を説明している部分ですね。受験する方の多くは現役の学生さんで、障害のある方との交流は教育実習等のみの方も多い訳ですから、専門的な内容よりも、このような「交流させる目的=双方にどんないい事があるのか」の部分のみを押さえておけば十分です。
我が国は、障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し合える共生社会の実現を目指しています。
幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校(以下「小・中学校等」という。)及び特別支援学校等が行う、障害のある子供と障害のない子供、あるいは地域の障害のある人とが触れ合い、共に活動する交流及び共同学習は、障害のある子供にとっても、障害のない子供にとっても、経験を深め、社会性を養い、豊かな人間性を育むとともに、お互いを尊重し合う大切さを学ぶ機会となるなど、大きな意義を有するものです。
また、このような交流及び共同学習は、学校卒業後においても、障害のある子供にとっては、様々な人々と共に助け合って生きていく力となり、積極的な社会参加につながるとともに、障害のない子供にとっては、障害のある人に自然に言葉をかけて手助けをしたり、積極的に支援を行ったりする行動や、人々の多様な在り方を理解し、障害のある人と共に支え合う意識の醸成につながると考えます。
小・中学校等や特別支援学校の学習指導要領等においては、交流及び共同学習の機会を設け、共に尊重し合いながら協働して生活していく態度を育むようにすることとされています。
交流及び共同学習は、相互の触れ合いを通じて豊かな人間性を育むことを目的とする交流の側面と、教科等のねらいの達成を目的とする共同学習の側面があり、この二つの側面を分かちがたいものとして捉え、推進していく必要があります。
上記が出題された部分であり、黄色マーカー部分が空欄でした。今回の出題は1行目の「共生」は重要キーワードですが、それ以外はキーワードというよりも、文脈を読めば自然に言葉を選べるタイプのサービス問題です。それ以外にも の部分は重要なキーワードになります。ですからこの部分は来年また出題されてもなんの不思議もありません。ぜひぜひじっくりと読み込んで、文章の内容をしっかりと理解して自分のものにしておきましょう!
では今回はこの辺で (・ω・)ノシ