東京アカデミー大阪校
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こんにちは、東京アカデミー大阪校の公務員担当です。
今回のブログでは、大阪IR誘致についてお話します。
大阪府・市は大阪湾の中央にある夢洲にIRの誘致を進めています。先日、開業目標時期を2029年度とする方針を固めました。
IRは、国際会議場や展示場、ホテルやレストラン、ショッピングモール、エンターテイメント施設、カジノ施設などが一体となった施設で、民間事業者が設置し、運営するものです。
国際競争力の高い魅力ある滞在型観光を実現し、観光および地域経済の振興に寄与するとともに、財政の改善に資することを目的として、特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)が平成30年7月に成立し、 国内で3カ所を上限として、設置が進められることになりました。
ちなみにIRの誘致を表明しているのは大阪府・市と和歌山県、長崎県の3地域です。
大阪とその周辺には、多くの世界遺産をはじめ、魅力的な観光地がたくさんあります。また、大学・研究機関や各業種・分野の企業、産業支援機関等が集積していることに加え、空港や道路、鉄道が整って便利なことから、ビジネス層やファミリー層等の幅広い層の観光客を、今後も増やせる可能性があるからです。
大阪IRは「世界最高水準の成長型IR」を基本コンセプトとし、夢洲に約50haの敷地面積に約1兆円超を投資して、年間の売上高を約5400億円と見込んでいます。
① ベイエリア開発の活性化などの新たな賑わいの創出
② 雇用機会の増大や質の高い仕事の創出等による雇用の拡大
③ ビジネスチャンスの拡大や地元企業を中心とした大きな波及効果の創出等による地域経済の振興
④ 納付金による住民福祉の増進
特に④は、大阪府と大阪市に毎年、カジノの売り上げや入場料からそれぞれ500億円以上、計1100億円の納付金が入ると想定されています。これは府による私立高校の授業料無償化(約144億円)や市の給食費無償化(約60億円)を十分に賄える金額となると言われています。
① ギャンブル依存症の増加
② 治安の悪化
③ マネー・ロンダリング(資金洗浄)
今後はギャンブル依存症の人へのケア、治安を維持するため警察官の増員や警察力の強化、暴力団等の事業介入の排除等の対策を徹底する必要があります。
また、新型コロナの影響により海外からの観光客が落ち込んでいることも、今後の課題かと思います。
2025年に開催される「大阪・関西万博」と併せて、大阪の経済を活性化させる大きなプロジェクトですので、大阪府・大阪市を志望している方は「どう成功させるか」を考えておきましょう。
大阪IRについては大阪府HPで確認してみてください。