東京アカデミー立川教室
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ここからはその他の暗記科目についてのお話です。まずは社会科学についてです。社会科学は専門科目を受ける人にとっては、憲法やミクロ・マクロ経済の基礎であり、範囲がかぶっています。そのため、暗記科目の中では自然科学や人文科学よりは早めに手を付けても良いのではないかと思います。政治経済をしっかりと理解できていれば、専門科目に取り組む際、理解がかなりしやすいのではないかと私は考えているからです。
しかし、経済のミクロ・マクロ分野は、教養科目にしては理解がしにくい分野だとも思います。そのため、専門科目を勉強する人は、専門科目のミクロ・マクロ経済を先に勉強してから、経済に戻ってその分野を勉強するのが効率的かと思います。何も知らない状態で教養科目経済のミクロ・マクロ分野を勉強するとかなり難しく感じると思いますが、専門科目のミクロ・マクロ経済を勉強してからだと、かなり簡単に感じるのではないでしょうか。むしろ、ほぼ理解できる場合もあると思うので、その時はさらっと確認する程度でも大丈夫かと思います。
また、教養科目経済のミクロ・マクロ分野以外は、先に勉強しておいても良いかと思います。なぜなら、経済史や租税制度などの分野はミクロ・マクロ分野のように難しいわけでもなく、かつ専門科目の財政学と分野がかぶっているからです。ここで、ある程度の知識が付いていれば、財政学に取り組む際も理解がしやすいと思います。
また、政治については、私個人の意見にはなってしまうのですが、専門科目に取り組む前に早めから勉強していて損はないのではないかと感じています。政治は専門科目の憲法の基礎になるだけではなく、政治学や行政学とも範囲がかぶっているので、ある意味効率の良い科目のではないかと思いました。
また、社会については、自分の受験先の過去問がどのような形式で出題されているかをしっかり見てから勉強をするのが効率的だと思います。社会は、受験先によってはほぼ時事問題として出されるところもあれば、そうでもないところもあります。もし、自分の志望度が高い受験先の社会の問題がほぼ時事問題であったならば、早くから過去問や問題集で社会の勉強をすることはほぼ無意味になってしまいます。そのため、そのような場合は3月あたりから時事問題をチェックしながら勉強するというような方法がよいのではないでしょうか。
次に自然科学と地理です。なぜ人文科学の項目がないのかというと、私は人文科学は地理以外捨て科目にしていたからです…(すみません…!)しかし、黙々と単語を覚えていく暗記科目であるという点では自然科学も地理も共通しているので、同じ項目として説明していきたいと思います。
私の場合、これらの暗記科目に7月ぐらいから手を付けはじめ、全部覚えようと暗記を頑張りましたが、ここで暗記したことは直前期にはほぼ忘れてしまっていました。そのため、最初から全部覚えようとするのではなく、年明け後ぐらいまでの時期は、テキストをパラパラと読んで、大まかな枠組みを覚える程度で良いのではないかと思います。例えば、地理なら土壌にはいろんな種類や色があるんだな~(でも細かい色や種類までは全部覚えようとしない)、石油の埋蔵量は中東が多いんだな~(でも国ごとの詳しい順位はまだ覚えない)、また生物なら、植物細胞と動物細胞は構造が違うんだな~というような程度で良いのではないでしょうか。がっつりと暗記をするのは試験が近くなってからだと言っても、大まかな枠組みすらもわかっていなければ暗記にもかなり時間がかかります。そのため、大まかなことは早めから目を通しておいても良いと思います。
また、私は3月ぐらいから本気で細かいところまでの暗記を始めました。しかし、暗記をすると言ってもあまりに量が多いため、普通に覚えるだけだとどんどん忘れていってしまいます。そこで私がしていた方法は、単語をなにかのリズムで覚えたり、語呂合わせで覚えたりすることです。これらの暗記科目は数的処理などのように自分で考えて解く科目ではないため、単語と単語の繋がりが間違いと分かれば選択肢を切ることができます。そのため、一つ一つ真面目に暗記せずに語呂で覚えても対処できるものもあります。自分でいい語呂が思いつかない時は、ネットで「化学 語呂合わせ」などのように検索すると面白くてわかりやすいものが沢山出てきます!
私が実際に覚えるためにつかっていたものの例としては(ネットから探したものですが)、
・呼吸と心臓を「伸(延)ばす」
=延髄の役割は呼吸と心臓の拍動の調節 (生物の神経系の分野)
などです。
ちなみに、これを覚えているだけで実際に選択肢切ることができる問題があったのでご紹介します。
・脳はいくつかの部分に分けられ、そのうち最も大きな容積を占めるのは大脳である。大脳は呼吸や心臓拍動、内臓の働きの調節など、生命維持に不可欠な機能を担っている。(2015年 市役所C日程)
この選択肢は、延髄ではなく、大脳が呼吸や心臓拍動の調節をしていると書いているので誤りです。このように、語呂合わせで覚えることは、暗記科目ではかなり有効なのではないでしょうか。化学や物理の計算問題などを除けば、このような暗記方法で対策もできると思います。