東京アカデミー立川教室
ブログ
今回は経済系の科目についてお話していきます。
私は、ミクロ・マクロ経済学の勉強をする際には、とにかく問題を解きまくっていました。専門の経済や、教養の数的処理などは、参考書をどんなに眺めていても実際に問題を解かないと頭に入ってこないことがほとんどです。また、特にミクロ・マクロ経済は計算の際に独特の記号や文字などが用いられているため、実際に問題を解くよりも参考書は難しく見え、気が滅入ってしまいます。そのため、私は一通りすべての分野を勉強した後は、参考書を振り返るのではなく、とにかく過去問を解いていました。そして、解説だけではよく理解ができなかった分野は、参考書に一度戻り、復習をするという勉強の仕方をしていました。また、私はミクロ・マクロ経済の参考書を読んでよくわからない、あまりにも難しすぎる、という時がよくありました。しかし、実際に問題を解きながら考えてみるとあぁ~こういう意味か、この文字はこういう事を意味していたのか~と理解できる時がとても多かったです。そのため、私の経験上では、ミクロ・マクロ経済は参考書をしっかりと読むインプット型の勉強より、とにかく問題を沢山解くアウトプット型の勉強が解き方の型を覚えるという意味で大切なのではないかと思います。
また、ミクロ・マクロ経済は、受験先によって難易度や癖の強さがかなり変わる科目だと私は感じていました。例えば、地方上級と国家一般職や特別区では問題の解きやすさがかなり違います(地方上級はかなり癖が強く、解きにくい問題が多いです)。そのため、国家一般職や特別区を第一志望にしている人は、あえて地方上級の過去問を多く解き過ぎないようにするなどの方法をとってもいいのではないかと思います。国家一般職や特別区は、どちらかというと素直な問題が多く、解き方が分かれば答えが出せる問題が多いです。そのため、地方上級の癖の強い問題を多く勉強するよりは、素直な解き方に慣れるために国家一般職や特別区の過去問を多く解いた方が本番に対応しやすいのではないかと思います。また、それとは反対に、地方上級の志望度が高い人は、しっかりと癖の強い問題に対応できるよう対策を進めていく必要があると思います。私は受験していないのですが、このあたりの自治体だと川崎市などはミクロ・マクロ経済の難易度が高いという話をよく聞くので、難しいレベルの問題に慣れておくことも大切なのではないでしょうか。
財政学は、教養経済の発展のような科目です。そのため、経済を勉強した人にとっては取り組みやすい科目だと思います。また、ミクロ・マクロ経済と範囲が被っている部分もあるため、このあたりの科目を勉強している人にとっては新しく財政学として覚える範囲は狭いのではないかと思います。しかし、財政学でしか登場しないようなアダムスミスとワグナーの租税原則や公債論などは試験や過去問でもよく見た覚えがあるため、しっかりと覚えておく必要があると思います。
また、国家公務員の試験では財政学だけではなく、経済事情も多く出題されます。しかし、経済事情は時事的な問題であり白書などを見て覚えなければいけないため、その分の負担は大きくなります。国家公務員の試験で財政学を選択するとしたら、かなり広い範囲を覚えることになりますが、その広い範囲の中でも私的にここは絶対にしっかりと頭に入れておいた方がいいのではないかという分野についてお話していきます。まず、第一として覚えておくべきなのは、受験年度の前年度の歳入・歳出の金額(101兆4571億円などだったら101兆まで、それ以下を問われることはほとんどないため)です。これは国家公務員以外の試験でもよく出題されるため知っておくととても役立つと思います。その他にも、税収と国債の割合、また税収のうち最も多い割合を占めているものは何か、その具体的なパーセンテージ、さらにもう一年前の年度と比べて、歳入・歳出、税収の動向がどう変わっているのかということなども問われやすいので優先して覚える箇所なのではないかと思います。その次には、世界の主要各国の経済動向なども問われることもよくあるため、アメリカ・イギリス・中国や、その年になにか大きな出来事があった国のことなどは覚えておくのがよいのではないでしょうか。