東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当の石井です。
私の思い出の一つですが、担任の先生へ年賀状を贈る(昔は「送る」でしたが、今は意味合いが変わってきているようです)のを楽しみにしていた時期があります。好きなキャラクターの絵を描き、もちの食べ過ぎには注意を!などと書いていました。
その時には気にもしなかったことですが、年賀状の贈り先について、先生の家の住所であったり、学校の住所であったり、先生によってバラバラでした。学校の住所を教えていた先生は「個人情報」の観点を大切にし、自宅の住所を教えていた先生は「心情」を大切にしていたのだなとこの年になって気付くことができました。どちらもこれから先生を目指す方には大事にしてほしい点です。
一方、現代においては年賀状離れが進んできていると言われ、さらにコロナの影響で年賀状よりもアプリやメールを使った新年の挨拶が広まっています。現場に出ている講師の方ならば、連絡先の交換をお願いされたケースがあるのではないでしょうか。また、現役生の方ならば、教育実習前のオリエンテーションで児童生徒との連絡先交換について注意を受けているのではないでしょうか。児童生徒への接し方と情報について、各自治体によっても対応例に違いがありますが、不祥事のきっかけとなる情報交換は避けるべき、という見方が多いようです。また、アプリやメールを通しての接し方について、面接で質問されるケースも増えてきています。
【児童生徒との連絡先交換について質問事例】
今、携帯電話を持つ子供たちのほとんどが、アプリやメールを使って連絡を取り合っています。保護者の方からは、「そのような時代であるのに、先生はグループに入らなくて管理できるのですか?」との問い合わせが増えているとも聞いています。非常に難しい課題であるかもしれませんが、しっかりと向き合って自分の答えを見つけてほしいと思います。
一つの考え方ですが、GIGAスクール構想の実現で、Google Classroomやクラウドの利活用へと繋がり、先生の個人情報を介さない適切な距離を保った付き合い方ができるのではないでしょうか。また、働き方改革が進み、携帯電話のLINEやSNSのトラブル解消は学校の役割でなく、家庭で解決すべき問題との認識が定着すれば、学校の本来の役割である情報リテラシー、情報モラルの育成により一層注力できるのではないかと考えます。様々な角度から考えていくことができるよう、教職教養の知識、文部科学省の発表、各自治体の政策など、本年もしっかり学びを深めていきましょう。
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