東京アカデミー旭川校
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こんにちは。東京アカデミーの服部です。
今回は、自治体DXという言葉についてご紹介します。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、2021年度の
とある自治体の論文テーマにもなったワードです。
今後、自治体の運営上、デジタル化が避けられないため、
2022年以降、重要なキーワードとしておさえることをお勧め
します。
そもそもDXとは、デジタル・トランスフォーメーションの略で、
ウメオ大学(スウェーデン)のエリック・ストルターマン教授が
2004年に提唱したものです。
『ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる』
ものと定義し、具体例をあげますと、インターネットによる物販
(Amazon他)、検索エンジン、電子申請、紙を電子化するのも該当し、
とても広い意味でも活用されている言葉です。
その中で、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大により、社会が大
きく変化するなか、DXの必要性は自治体にまで広がり、「自治体DX」
として注目されています。
自治体DXは、目指すべきデジタル社会のビジョンとして、「デジタルの
活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、
多様な幸せが実現できる社会~誰一人取り残さない、人に優しいデジタ
ル化~」とされています。
自治体DXのメリットとして、
・住民の利便性の向上
・自治体の業務効率化し、行政サービスの向上
が挙げられます。総務省は、重点取り組みとして、以下の6つを列挙して
います。
・情報システムの標準化・共通化
・マイナンバーカードの普及促進
・行政手続きのオンライン化
・AI/RPAの利用促進
・テレワークの推進
・セキュリティ対策の徹底
今後、少子高齢社会等、社会情勢が大きく変化するなか、国や地方自治体
のあり方を考えたとき、限られた予算や人員のなかで、多様な住民のニーズ
に応えるには、自治体は、DXの推進なくてはならない重要な取り組みと言
えます。
こうした背景もあり、上述のとおり2021年度は自治体の採用試験において、
DXにかかわる論文テーマが下記のとおり、複数の自治体から出題されました。
・自治体DXの推進による、住民サービスにおきる変化と自治体職員の役割の変化について
・自治体のデジタルトランスフォーメション推進が求められているが、市はどのような行政課題に、どのように対処していくべきか
・DXを推進するうえで、デジタル・ディバイド(情報の格差)に対し、行政はどのように対応すべきか
本テーマは、今後も論文だけではなく、時事問題、集団討論、面接質問等
でも狙われる可能性が高いことから、これらの知識は最低限おさえて頂き
たいです。また、志望する自治体がどのような取り組み(自治体DX)を
行っているか(自治体の業務改革である自治体BPRにも注意)、ぜひ調
べて頂きたい項目です。
今後も東京アカデミーでは、時事に関する情報を定期的に発信していき
ますので、チェックしてみてください。
よろしくお願いいたします。