東京アカデミー旭川校
ブログ
こんにちは。東京アカデミーの服部です。
本日は、公務員を目指している人に読んで欲しい本として、
西堀栄三郎さんの「石橋を叩けば渡れない」をご紹介します。
西堀さんは、平成元年にお亡くなりになり、初版は35年以上の
古いものですが、初めての南極越冬隊長として、未知の試練を
乗り越えたお話しは、今の先が見えない・答えがない現代社会
において、行動を起こすヒントを与えてくる本だと思います。
たとえば、題名にもなっていますが、「石橋を叩いて渡れない」
の中で、今回は3つの記述(一部省略)をご紹介します。
・「石橋を叩いて渡る」とか「渡らん」とかいうけれども、石橋を
完全に叩いてから、渡るとか、渡らんか決心しようなんて思ってい
たら、おそらく永久に石橋は渡らんことになるだろうと思います。
・「完全にリスクを防止できる調査(石橋を叩く行為)なんて、
できるはずがない」
・新しいことには、リスクがつきもので、だからこそ新しいのです。
一般的には、「石橋を叩いて渡る」が通常の概念であり、慎重に考える
ことは大切なことだと思いますが、時にはそれが行き過ぎてしまうこと
があります。
慎重を期すつもりで、「例えば物事を決断するか否か」、インターネット
で情報収集しているつもりが、いつの間にか、決断しないための理由
探しをし、チャンスを逃がしてしまう場合もあるのではないでしょうか。
これは、言い換えると、
・「どんな事でも、まずはやってみよう。」
・「やってみなければ、なにも変わらない。」
ということが学べるのではないかと思います。
公務員の勉強がうまくいってない時や、学校生活・仕事で落ち込んだ時などに
読むと励まされると思います。その他にも、
・不測の事態に立ち向かうための有効策
・リーダーとしての心構え
等、新しい物事の考え方や捉え方のヒントになることが数多くあります。
一部難しい表現もありますが、短篇集(エッセイ)のように数ページごとに
まとめられていますので、共感する章だけみるのもよいと思います。
お時間ある方はぜひ読んでみてください。
よろしくお願いいたします。